少女は探索する。 ページ9
まず手始めに近くにあった森へと入った。
恐らく、この世界にはもう私と彼ら以外の生命は存在しないだろう。
彼らの気配が強いからかもしれないが、他の気配が全く感じられない。
故に、安全に探索ができるというわけだ。
「これは……？」
しばらく進んでいると、不自然に焼け焦げている木を見つけた。
……いや、これだけでは無い。
かなりの範囲が、不自然に焼け焦げたり、倒れたりしている。
じーっと観察していると、ふと奇妙なものを見つけた。
「……血痕？」
と、肉片のようなナニカ。
何となくだが、これは動物ではなく人間のものと思われる。
更に見渡してみると、塵も幾つか確認できた。
恐らくモンスターのﾀﾋ骸だろう。
もう少し進んでみると、大きな切り株があった。
「切り株……」
人間のﾀﾋ体、モンスターの塵……
そして、切り倒されている大きな樹……
「ここは……」
「Dream…tale……？」
有り得ない話では無いだろう。
誰も居ないから、ナイトメアもここを選んだのだろうし……
まあ、ドリームが来てしまったのだが。
「……」
というか、さっきから戦闘音が煩いな…
《……貴女は……？》
「……誰？」
《私は……Nim。かつて感情の木を守っていた者です》
「Nim……ああ」
守護者か…
「私は……アヤカ。新しい守護者のどちらかの部下になる……かもしれない人間」
《それはどういうことですか……？》
「私はplayer……この世界の外側から来た人間よ。ナイトメアが
私をこの世界に攫って来たの」
《そうですか……》
Nimか……
彼女は樹と融合している筈だからもうﾀﾋんでいるはずだけど……
意思が残っているのか……？
「……貴女、樹が切り倒されてﾀﾋんだんじゃないの？」
《それは……私にも分からないのです。なぜ意識があるのか……そして、貴女に言葉が通じるのか》
「……それは多分、私の中にネガティブがあるからだと思う」
《……？》
「ナイトメアが私の中にネガティブを注ぎ込んだのよ。……で、なぜ通じるか？それは多分、私が完全なネガティブでも、また人間でもないから」
《つまり……》
「ナイトメアのようなネガティブの塊でも、人間でもない。貴女と同じような……『感情を感じられる人間に近い生物』とでも言えばいいのかしらね」
《……成程》
「ああ……もうそろそろ戦闘が終わる頃ね。機会があったらまた会いましょう、Nim」
《ええ、アヤカ》
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diamond(プロフ) - 紅奈虹夢＠虹茶さん» ありがとうございます！だいぶ前作って放置してた作品が急に評価上がってびっくりしてます() (3月11日 21時) (
レス) id: 94e9b3251f (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - e......めっちゃこの作品好きです!! (3月11日 21時) (レス) @page16 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
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