元、player 【undertaleAU】 (ページ8)

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夢は対抗し、ページ8

「クク……お前はいつもそうだ！勝てる筈の無い戦いを受け、そして無様に敗ける」

「たとえ負けるとわかっていても……それでも、戦わなくちゃいけない時がある！」

だったら何なの？

意地を証明したいだけの、子供じゃない。

「僕は君を変えてしまった！君のことを見れなかったから！もうそんな後悔はしたくない！」

彼が「悪夢」と化した時、彼の弟は唯一持っていた金色の林檎、それを食べ、対抗しようとした。

しかし勝敗は誰が見ても明らかだった。

その時でさえ彼は、必死に抵抗した。絶対に負けると分かっていながら。

しかし、それになんの意味があると言うの、だろう…？

違う。抵抗し続ける事が大事なのだと。

常に自分の意思を貫き、絶対的な強者にさえも打ち勝つ。それが「決意」の力だ。

けれど、決意を持ってしても、敵わない時だってあるのでは無いか？

全くの無意味の時だって…

私が内部で葛藤している間にも、激戦が繰り広げられていた。

時々ナイトメアが弾いたドリームの矢が飛んでくる。

一応避けているが、万が一当たったらどうするつもりなのだろう。

ナイトメアのgoopまで飛んでくるし…

「……お前、あいつを保護する為に俺と戦っているんじゃないのか？あいつに流れ弾が飛んでいってるぞ」

「君のせいだからね！？」
「それにそもそもっ、兄弟が…っ、あの子を攫って来なければっ、この戦いも必要なかっ…た！」

「途切れ途切れに話すのやめろよ」

攻撃を避ける際に噛むのか、彼の言葉が途切れている。

「ふぁぁ…」

ねむ…

「帰りたい」

(一応パロディ的なものです)

「「じゃあ帰れ/てよ！！」」

「無理。ポータル開けないし」
「というかこの世界に連れ込んだのナイトメアじゃん…」

「……っえ？その子…ぷれい」

「戦いに集中したら？」

「……！」

疲労が溜まってきたのだろう、ドリームは被弾してしまった。

「っ、兄弟！！」

「あ？」

一体何を…？

と思った瞬間、彼がナイフを弓へ変え、矢を番え始めた。

白く輝いている。恐らく普通の矢では無いだろう。

「…お前っ……！！」

ナイトメアの反応から察するに、ポジティブの矢という所だろうか……

ぼーっとそれを眺めていると、形勢が逆転しだし、ドリーム優勢になった。

あまりにも暇すぎるので、少しこの世界を探検してみることにした。