元、player 【undertaleAU】 (ページ7)

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4︰悪夢は理解せず、ページ7

「兄弟！！」

「ﾁｯ……」

面倒臭いのが来た…

「その子に…何をっ……！！」

「別に」

「そんな訳ない！それに…その子、まだ子供じゃないか…！」

「だから、何が悪いんだ？」

「…え？」

「子供を利用して、何が悪い？」

何も悪くは無い、何も。

利用する奴の年齢が低くても問題はあるまい。

「利用するなんて…そんなの、酷だよ！」

「洗脳すればいいじゃないか。ﾀﾋねばまた探せばいい。」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
アヤカ視点

頭が痛い。

意識が朦朧とする。

記憶が薄い。

声が、聞こえる…

「だ___て__な__ひど_す__！」

この声は…誰のもの…？

漸く身体が動き始めたので、指、足、腕…
そして最後に瞼を開けた。

そこには先程見たナイトメアと…

「ど…りぃ、む…？」

「目が覚めたか」

何と呟いたかは聞こえなかったらしく、呻き声だと思われたらしい。

そのまま彼は私を抱き上げ、ポータルに入ろうとした。

「待て！！」

「……あ？」

…彼は、何をしようとしているのだろう。

「……ナイトメア、その子を離せ」

「……何故だ？こいつは俺の物だが」

物扱いかよ…

「物なんかじゃない。その子は立派な人間だ」

人間…

ニンゲン…？

「わた…し、は……」

「……！」

「にん、げ…ん……？」

人間、ほんとうに？

そんな事は有り得ない。

何処の世界にモンスターの部下になる人間が居るのだろう？

「ククッ…ああ、そうだな」

「…何の思考を読んだかは知らないけど、その子は僕が保護する」

「…なら、どちらが私の主人なのか、証明して」

「「…は/え？」」

私の言葉が想定外だったのか、二人とも素っ頓狂な声を出して固まっていた。

「私、強い方について行くから」

そうして、ナイトメアは一瞬目を見開き、そしてニヤリと不敵な笑みを見せた。

一方ドリームは、確実に勝つ自信が無いのか、少し焦っているような雰囲気だった。

「ちょっと待ってろ」

彼は私を丁寧に草地へ下ろした。

「……」

「兄弟……」

ドリームの姿は、少しだけ兄に似ていた。

……弟なのにね。