元、player 【undertaleAU】 (ページ20)

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配下は知る。ページ20

「なら、取り敢えず私が入るわ。後から来て頂戴」

「……ああ、分かった」

彼はこくりと首肯し、銃をホルスターに仕舞う。

少し屈んで、彼曰く「禍々しいヘドロ」に入る。

一瞬目を閉じ、開けるとそこにはナイトメアがいた。

帰ってきたのはポータルに入った場所と同じ場所。

「戻ったか」

「……どうせ見ていたのでしょう？説明はある程度省いても良さそうね」

「……ああ」

丁度彼がポータルを潜り抜けて来たようで、彼とナイトメアの視線が交錯する。

「……モンスター？」

「私の……雇い主と言ったところかしら」

「お前にもそんなん居たんだな。ま、俺が聞くのはアンタの命令だけだが」

「……」

ナイトメアは渋い顔をして私を見る。

あまり相性が良くないらしい。

「取り敢えず、私がしている仕事……任務について教えるわ」
「ナイトメア、これからは彼も貴方の目的を手伝う事があるかもしれないから自己紹介くらいはしておいた方がいいと思うわ」

「……ナイトメアだ。コイツはライア」

「おー。俺はセイヅキ」

「……セイでいいかしら」

「構わねぇよ。どうせ今までも何人かからは呼ばれてきた」

セイヅキは―セイは肩を竦める。

「……イズ」

「は？」

「イズ。そう呼ぶ事にした」

ヅをズに変えて、セイズキ。

そしてイズ。

聞いた時のものは変わらないので別に構わないが。

「随分変わった呼び名だな。アンタだけだ」

「セイ、なんて任務で呼ばれていたのでしょう。近しく、愛しい者から」

「……」

どうやら当たりらしい。

まぁ、彼女のことは少し調べさせてもらった。

過去の恋愛を引き摺るようなら切り捨てる。

今の私といるならば利用する。

彼はただの道具だ。

◆◆◆◆◆

「クッソ……なんでアイツがルーンのことを……！！」

ルーン。

最初にいたファミリーの中で、俺が恋し、そして殺された女。

アイツが死んだから、俺は強くなった。

「ライア、か。変わった奴だが……」

ー俺と、ルーンに似ていた。

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