元、player 【undertaleAU】 (ページ19)

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10：悪夢は利用し、ページ19

「……アイツ人心掌握得意なのか？」

俺がライアに預けたネックレスと指輪。

指輪は盗聴器兼GPS、ネックレスは小型カメラと感情の把握の為に渡したのだが。

取り敢えずAUを一つ破壊した後に様子を見ると、何やら戦闘中らしく画面が揺れていた。

僅か数分後、恐らく制圧が完了していた。

―流石に人間離れしているな。まぁ、俺のネガティブを注いでいるだけあるか。

《「永遠の誓い」。アンタに尽くすって決めたからな》

《……そう。ありがとう》

「……」

―何で誓われてんだお前。つかコイツ誰なんだよ。

◆◆◆◆◆

「つーか今更だが、アンタどこから来たんだ？路地裏に突然出現したって言われたんだが」

「嗚呼……別の世界」

「……は？？」

何言ってんだこいつ、みたいな目で見られたが、事実なので仕方ない。

「平行世界……とでも言えばいいのかしら？」

「あー……すまん、やっぱ理解出来ん」

どう説明すればいいだろうか。

―……その前にナイトメアに報告した方がいいかしら……

「着いて来て」

「え……あ、嗚呼……」

ポータルがあるあの路地裏に向かう為に彼の手を引く。

そして、瞬間移動(テレポート)をすると、彼は理解が追い付か無い様だった。

「……俺さっきまで大通りから離れた路地裏居たよな？？何で俺が狙撃した辺りの路地裏に居るんだ？？」

「これは私の能力……言ったでしょ、半分は人間……つまり、もう半分は人間じゃないの」

「嗚呼……まぁ、モンスターはそんな能力持ってる奴が居るらしいしな、半分はそうか……」

モンスターが居る……つまりPルートか。

「……マフィアがモンスターを殺す、なんて事件は？」

「ねぇな。今んとこは。聞いた話によると下(・)に居たヤツらもマフィアだったらしい、とんでもなく緩いがな」

まぁ、彼らが裏社会の人間となることは想像もつかない。

特に、MAFIA TALEのキャラクター全体がそうなるのはなんというか、違う気がした。

「入って」

「……え、こんな禍々しいヘドロみたいなのに入んないと駄目なのか？？」

「……身体に実害はないわ、たぶん」

「たぶん！？保証してくれよ！？」

まぁ恐らく大丈夫だろう。

外側(・・)の世界にいた時の、アヤカの時は大丈夫だった。

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