元、player 【undertaleAU】 (ページ15)

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8：少女は応え、ページ15

さて。

銃の実力はどのくらいなのだろうか。

集中するのは得意だが、こういうのは精密な動作も求められる。

「……少し右、下…僅かに上……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

そして、放った弾は模型の頭を貫き、壁に当たった。

…特に問題は無さそうだ。

別の射撃場で練習を…いや、それよりも、先に装備を整える方がいいだろうか。

いや…確か道中に武具点があったはず。
そこで整えた後に射撃場に向かった方が得策だ。

ファイブセブンの他にガバメントも購入して、武具店へと向かう。

早歩きで行ったので比較的早めに着けた。

「よう嬢ちゃん。オレと一緒に探さないか？」

隣から男の声が聞こえた。

そのまま真っ直ぐ進むと、何故か呼び止められた。
……数人の男たちに囲まれて。

「おいおい、無視は無いだろ」

「私？」

なんと、私に言っていたらしい。

それにしても、こんな見ただけでも雑魚の相手をする必要はあるのだろうか？

「急いでるから」

流石に店内で暴力を振るったら問題かな、

相手が先なら正当防衛で大丈夫だけど。

「まあ待てって」

肩を触られた。

気持ちが悪い。

思わず手を跳ね除けると、男共……いや、下衆共はニヤニヤしながら近付いてきた。

「オンナは男の言うこと聞いとけばいいんだ…よッ！」

ここって暴力が許されてるのか。

ならいいや。

殴りかかってきた1人目を躱し、足を蹴って転ばせた後、頭に足を置いてみた。

「……女性が男性の言うことを聞くなら……それに対する代償として、何かを求めてもいいわよね」

紺色のスニーカーで頭をぐりぐりと床に押し付ける。

「ねえ店員さん。ここって暴力が許されてるの？」

「い……いえ、店内の戦闘スペース以外での暴力は許可しておりませんが……」

「ならちゃんとして頂戴。それとこのスペックのものはあるかしら？」

来る途中に書いたメモを差し出すと、店員がギョッとした顔をした。

……恐らく値段だろう。

十万ゴールド以内で指定したためだ。

「い、今すぐ探して参ります！！」

急げだなんて言っていないのだけれど。

一方店内では、しんとした静寂が訪れていた。

そしてそれは誰かの拍手を皮切りに拍手喝采の嵐となった。

ちなみに男共の残りはいつの間にか逃げていた。

……良い判断ね。

「こ、こちらでよろしいでしょうか…」

差し出してきたのはスナイパーライフル。

アキュラシー・インターナショナル・L115A3。
別名、沈黙の暗殺者(サイレント・アサシン)。

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