元、player 【undertaleAU】 (ページ13)

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7：少女は整え、ページ13

ポータルに入り、先程の場所へ戻ると、ナイトメアはまずこう言った。

「お前の装備を整えるぞ」

「……私の？」
「先に建物を何とかした方が」

「バカ、そっちの方が時間かかるだろ」

「……これでも成績は学年一位だったのに」

「知るか。つか関係ねぇだろそれ」

「……それで、何処に行くの？」

「MAFIA TALE(マフィアテール)。あそこなら銃もナイフも売っているだろう」

「オーケー、帰ってくるのはいつ？」

「……お前心読めるようになったのか？」

「いや……あなたなら、そうすると思った」

「そうか」
「そうだな……一週間もあれば十分か」

「十分すぎるわ」

苦手な笑みを作ってみるが、どうも上手くいかない。
まあ、別に使う機会などないだろう。

「……これを持っておけ」

ナイトメアが差し出したのは、銀の地味な指輪と、灰色の飾りが付いたネックレスだった。

「……なに、これ」

「GPSみたいなものだ」

「そう」

彼は無言でポータルを開き、そのままその場を去っていった。

私は彼の姿を見送る―事はせず、さっさとポータルに入った。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ポータルから出る時に気付いたのだが、ポケットには金が入っていた。

……まあ、これなら武器と言わず装備一式は整えられるだろう。

そして、ポータルを開いてくれた路地裏から出ようとすると、誰かに狙撃された。

……北北西、つまり右斜め前。

ちらりとその方角を見つめ、スコープから光が反射しているのに気が付いた。

向かってみるか。

因みに、そちらへ向かっている途中にも狙撃は何度もされた。

ただ、素人なのだろう、私がどんどんと近付いていくと、焦りからか弾がズレまくっていた。

「……次からはちゃんとした人員を配備する事ね」

思わず独りごちる。

まあ暫くすると狙撃されたビルが見えてきた。
隣のビルとの間が路地裏のようになっており、壁の間はかなり狭い。

これなら、上に登れる。

ネガティブを注ぎ込まれてから身体能力が格段に跳ね上がり、こんな壁と壁の間は簡単に登れるようになった。

「さて……貴方かしら？」

「ひっ……化け物……！」

「……武器屋を教えて欲しいだけなの」

何をそんなに怯えているのだろうか。

この後、まず間違いなく処罰されるであろう内容？

それとも、武器屋の情報を売ることへの抵抗？

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