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「サプライズでスペシャルに…ねぇ…」




明らかに無駄と思われる紙を見つめながら呟いてみる





「いやぁ、ガヤの企画、演出、楽しみだなぁ!」

「あー、俺もやりたかった!」

「……何その感情こもってない感じ…」

「何言ってんの。俺達は涙を呑んで、ガヤの為に譲ってあげてるんだよ!?」

「…そりゃ、どうも。」





この宮玉の茶番劇…いつまで付き合えばいいんだろ…

こいつら完全に楽しんでる





「あれあれ?なんか浮かない顔してる…」

「何、何?もしかしてガヤさん、嫌なの!?」

「い、嫌な訳ないじゃん!宏光の誕生日だよ?!」

「んふふ。そうだよね。頑張ってね、ガヤさん!」





やられた…

またニカ千にしてやられた…

もう抵抗は止めよう…





「…いや、俺やるけどさ、これ全部、俺一人でやるの?皆、手伝ってくんないの?」





皆簡単にサプライズなんて言ってるけどさ、コンサート会場で、観客巻き込んでやる訳だろ?

1人で構成考えて、演出までするのは結構大変だと思うんだけど…





「玉…」

「いやぁ、手伝ってあげたいけど、俺ら舞台あるからねぇ…。ね!?」

「うんうん!」





満面の笑みで頷き合うドリボ組





まぁ…それはそうだよな…





「なら、ニカは…」

「あぁっ!俺、明日はロケだ!俺も色々と忙しいんだよねぇ。」

「……」

「ごめんね、ガヤ。俺、手伝えそうにないわぁ♪」

「……もういいよ。ね、わたは…」

「太輔。太輔が一人でやってこそ、ミツのサプライズになるんでしょ?」





出たよ

仏の微笑み

でも目は笑ってないんだよなぁ…





思わずため息をついたら





「ガヤさん。もう付き合って5年だっけ?」

「そう…だけど…」

「ミツが隣にいる事が当然になってませんか?」

「は?」

「キスやエッ チしてるからって、ミツが満足してるとは限りませんよ。」

「え…」

「脱、マンネリっ!」

「マ…っ!?」

「レッツ、ドキドキ、ワクワク!」

「…」

「んふふ。太輔、初心を思い出そう。なっ!」

「…渉まで…」





ポンと肩に置かれていく皆の手





「…はぁ…頑張ります…」





こうして俺は、宏光のサプライズ企画の全てを引き受けることになった…





.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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