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宏光と幸せを語っていたら、また気持ちが高ぶって…

再び愛を確かめ合って、2人、吸い込まれるように眠りに落ちた





「んぅ…」





今日は、俺だけ、コンサート前に仕事がある

まだ布団が恋しい体に鞭打って、シャワーを浴びる

愛しい恋人はまだベッドの中

準備を済ませて部屋を出る前に、宏光に会いに行く

気持ち良さそうに眠る宏光の、ぷっくりした唇にキスをすると





「ん…んんぅ…」





それに気付いて薄っすらと目を開けた





「宏光、俺そろそろ行くね。」

「太輔、お仕事…?」

「うん。打ち合わせ。昨日話したでしょ?」

「んぅ……」





覚えてんのか覚えてないのか…

それよりは眠気に勝ててないんだろうな





「終わったらそのまま会場に入るから。また後でね。」

「はぁい…」

「行ってきます。」





布団を掛け直して出ようとしたら、宏光の腕に止められた





「ん?」

「ちゅーは…?」





唇を尖らせてキスを待つ宏光に





「んふふ。はい、チュー。」





お望み通りキスしたら、可愛く微笑んで「いってらっしゃい。」と送ってくれた





打ち合わせを終えて、足早に楽屋に入る





「お疲れー。」





もう、宏光は来てるかな…





皆が笑顔を返してくれる中、楽屋の奥へ進むと





「あ…」





宏光…ジーンズ履いてくれてる…





思わず立ち止った俺に宏光が気付いた

そして、俺の視線に気付いたのか、ふっと微笑んだ宏光





履いてきたよ





宏光は、その言葉を口にする事はなかったけれど、一瞬合わせた瞳がそう言っていた





「どうした?太輔。」

「あ…ううん。何でもない。」

「ミツ!昨日の夜はガヤさんと盛り上がったの?」

「ニカ…その下品な笑い、止めろ(笑)」





弟達に弄られながらも、笑顔を絶やさない宏光を見て…





「ミツ、幸せそうだね。」





俺も…渉と同じ事を考えていた

そして…

楽屋を出て行く時に、宏光が再び俺を見てふにゃりと笑ったのを見て、その幸せは俺が宏光に与えたものなんだって…





「俺、自惚れても良いかな…?」

「いいんじゃない?ミツをあんな笑顔に出来るのは、太輔だけだからさ。」





ずっと…

俺にしか与えられない幸せを

宏光に届けていきたいって、思ったんだ





宏光…

30歳の誕生日は、宏光の人生で特別な日になったかな

いつかの未来…2人で昨日の事を思い返した時に、同じように笑い合えてたらいいな

俺達は幸せ者だね…って







END

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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