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「ガヤさん。」

「太輔。」





スタッフやジュニア達に見送られながら楽屋に戻る途中、皆に呼び止められた





「大成功だったね。」





振り返ると、汗だくの笑顔で皆が笑っていた





「ありがとう。皆のおかげだよ。」

「ガヤの努力でしょ?」

「そうそう、ガヤさんの愛の深さだよね。」

「もう、2人の世界に入れなかったよ(笑)」





渉にまで言われて、今更ながらテンションが上がってしまった自分に恥ずかしくなる





「ちょっと、はしゃぎ過ぎた…//」

「そんな事ないよ。すっごい素敵だった!」

「うん。俺も、羨ましいなぁって思ったよ。」





ニカ千が肩を寄せ合って、「ねっ!」って微笑み合う

優しいメンバーに囲まれて、幸せな気持ちに浸っていたら





「ありがとうございました!」





後ろから宏光の声が聞こえた





手には俺が贈ったプレゼントが二つ

そして、さらにジュニアとスタッフから貰ったんだろう

大きなプレゼントが二つ増えていた





プレゼントから見え隠れする宏光の満面の笑顔

幸せな誕生日になったんだろうなって、我ながら思う





「北山、持つの手伝ってやろうか?」





自分が贈ったプレゼントに手を掛けながら問いかけると





「ダメっ!俺が持つのっ!」





ギュッとプレゼントを抱え直した





「返せって言ってる訳じゃないんだから…」

「でもダメなの!」

「まるで子供だな…」





ぷぅ…と膨れる宏光に呆れた顔を見せたけど、子供みたいな宏光が可愛くて…

宏光がプレゼントを大切そうに抱えてるくれてるのが嬉しくて…

すぐに顔が綻ぶ





「転ぶなよ。」

「子供じゃないもん。」





そう言った途端に、目の前の宮田にぶつかって可愛い鼻を強打してた事は…見ない振りをした





帰りの車の中…





「楽しかったぁ!」





宏光は助手席で変わらず満面の笑顔





「ケーキも美味しかったし、一杯プレゼントも貰ったし、最高!」





ちらちらと宏光の顔を見ながら、俺も幸せな気持ちで車を走らせた





「あ、ねぇ。プレゼント開けてもいい?」





俺の返事も待たないで、後部座席に手を伸ばしてる





「ステージで見てたじゃん。」

「も一回ちゃんと見る。」





ガサガサと包みを解いては





「んふふ。手帳だぁ♪」





手帳を取り出してペラペラとページをめくっている





「太輔との予定も、いっぱい書き込めると良いな。」





宏光のそんな呟きに胸が温かくなった






.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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