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「この辺りに、メッセージを浮かび上がらせたいんですよね。」

「なるほど。」

「最後、ピンクの変わって行く時に、白い文字を…」

「なら、座席に何か印をして…」





会場を使ったサプライズは、俺一人では実行できない

メンバー、スタッフを必然的に巻き込む事になる





「大変ですよね…印、付けるの…」

「いや、大丈夫ですよ。キスマイスタッフは優秀ですからね。それに…」

「?」

「北山さんの30歳の誕生日祝いですからね。皆きっと進んで協力してくれますよ。」





スタッフの笑顔とメンバーの笑顔に





あぁ…宏光は本当に愛されてる

そして、そんな宏光の恋人でいられる事が本当に嬉しくて…





「ありがとうございます。」





自然に感謝の言葉が出た





「ミツにバレないように、ファンの子達に協力して貰わないとね…」

「開演前のスクリーンにメッセージ載せておこうよ。」

「そうだね。座席の方にも置いた方が良いよね。」

「うん。メッセージは…」

「そりゃ…ね…」

「うん。ガヤさん、お願いします!」





満面の笑みで、俺に頭を下げるメンバー達





「…了解です。」





まぁ、そうでしょうね…

はぁ…歌詞だって、ブログ用の文章だって書くけどさ…

こう言うの、慣れてないんだよな…

今日からまた、頭フル回転だ(笑)





宏光にバレないようにコソコソと文章を考える事、約3日…





「どうですかね…?」

「うん。良いと思います。じゃあ、すぐに印刷かけますね。」





これで、全ての段取りは整った

後は当日、メンバーとファンの皆に全てを託すだけ





神様…

どうか…この一大イベント、大成功に導いて下さい…






.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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