検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:242,051 hit

10 ページ10

「わた、今日行ってもいい?」

「あぁ…昨日のあれか?」





昨日電話で話した写真選び

何しろコレクションは数百枚

1日で選べるなんて思ってない

しばらく手元に置けないのは辛いけど、渉の家で写真選びはさせて貰うつもり





「うん。今日、行ったんマンションに帰って持って行くからさ。」

「分かった。どうせ、時間かかるだろ。着替えも持って来とけ。」

「え?お泊まり良いの?」

「いいよ。その代わり、とっとと選んでくれ。」

「え?」

「いつまでもミツの写真、うちに広げられてても困る。」





優しい渉

けど、今日もやっぱり目は笑ってなかった…





徹夜してでも選ばなきゃな…





今夜俺に向けられるであろう渉の冷たい視線を思うと、背筋が凍る気がした





「太輔。」





寒さに思わず身を縮めた時、聞こえた愛しい人の声





「横尾さんと何話してたの?」





大きな瞳をくりくりと動かして俺を見る





「ん?別に何でもないよ。」

「ぶぅ…。俺聞こえたよ?」

「えっ?!」

「…横尾さんち、お泊まりするの…?」





そっちか…

良かった…写真の事聞かれてたら、誤魔化すの大変だった





「うん。コンビ曲の演出の事、渉んちで話そうかって言ってて。遅くなったらそのままお泊まりするね。」

「……」

「どうしたの?…もしかしてヤキモチ?」





黙り込んだ宏光の顔を覗き込むと、ぷぅと頬を膨らませていた





「ヤキモチなんて妬かないよ。お仕事だもん。でも……ちょっとだけ、横尾さんが羨ましい。」





宏光と別居生活を始めてからまだ数日…

だけど、すぐ会える距離に居るのに会えないのは…

シンガポールと日本に離ればなれになってた時よりも、ある意味寂しさは大きいかも





「明日はうちに帰ってくるんだろ?もう1日頑張ろうな。」

「うん。」





頑張ってくんなきゃ困るんだよ

明日、平和に宏光をうちに迎える為に、俺は今日渉んちで写真選びを頑張るんだから







.

11→←9



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
884人がお気に入り
設定タグ:藤北 , Kis-My-Ft2
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。