《FAIRY TAIL》一匹狼と妖精たち＊＊＊

＊＊＊ ページ17

私の前にはハッピーとグレイ


そしてさらに前には氷で出来た大きな盾があった。



『何で…魔力、ほとんどないんじゃ』

グレイ
「仲間のピンチに、魔力だなんだ言ってられるかよ！」

ハッピー
「あいさー！」



目元が熱くなる


胸が締め付けられる


久々に感じた


“嬉しい”っていう感覚



『…ありがと』



掠れて、うまく言えなかった


けど、あいつらは聞き取ったようで口元を上げた



オリオン
「邪魔。邪魔邪魔邪魔！！どいつもこいつも僕らの邪魔をしやがって！」



狂ったように言ってくるオリオン


血走った目でこちらを見てくる


…本当はもう限界だった。


今だって立っているのがやっと。


次倒れたら起き上がれる自信なんてこれっぽっちもない。


だけど…。


『不思議。力が湧いてくる』


きっと“皆”が力を貸してくれているんだ。

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