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──
〜あれは7年前の春休み〜
俺はずっと仲良しだった友達の『ふじがや たいすけくん』から、キス されたのだ。
『──ひーちゃん、ひーちゃん...僕』
そう呼ばれて振り向いた時、手を引かれすぐ視界には太ちゃんの顔が広がり、唇に柔らかい感触が伝わった。
「チュ...ッ」
『...僕、ひーちゃんが好きなんだ!クラスの女の子の誰よりも可愛くて、──だから...いきなりキス、してごめんね。でも僕、ひーちゃんの事...っ///』
顔を真っ赤にして伝えてきて、俺もいきなりの出来事で顔が赤くなりパニックになった。
「なっ...///な...っ//」
恥ずかしくなった俺はあの時腕を払い除けて逃げてしまったんだ。
「…おっ俺の事、女子扱いすんじゃねーよっっ!ばっ、ばーか!!もう一緒に遊ばないかんなっっ!///」
あれから、家に帰って自分でもいいすぎてしまったと思い新学期になったら謝ろうと決めた。
・・・
「とても残念なのですが、ふじがや くんはご家族でアメリカに引っ越してしまってもう日本にいません。」
あの突然のキスは、太輔くんの精一杯のお別れだったんだと...俺が気づいた時にはもう遅かった。
あんな悲しそうな表情させたのが、最後になって以来ずっと俺の中に残った苦い後悔、いつかちゃんと彼にあって謝れたらって思ってたんだけど...
『...よろしく──ひーちゃん』ってガッツリ認識されてるよね、も...物凄く気まずい!!
「んじゃ、ホームルーム始めるぞー」
せ...せめて違うクラスならよかったのに...
──どうする俺!?
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作者名:みっこ | 作成日時:2019年4月8日 19時