君についた強がりな嘘 (ページ20)

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カチャ──

『お待たせアイスコーヒーでもいい？？』

「あっ…うっうん//」

まだ、そわそわが治まらないが本題に入るためテーブルのそばに座り直した。

「じゃあまずは、古典からやろっか。…先生に相当やばいって聞いたけど」

『はぁ…まだ日本語の漢字もよく書けないのに、古典とかホント無理･･･』

「まぁ藤ヶ谷はそこからだよな。漢文は順序覚えて教科書読んでみれば何となく分かるよ？」

『…理解出来る自信ない。』

「と、とにかく頑張ろ？」

『…わかったよ』

それから20分くらいたった頃、藤ヶ谷は限界を迎えているようだった。

『──マジで、ムリかも…この2教科捨てるわ俺』

「え、まだ始めたばっかりだろ？諦めはやっ！昔は藤ヶ谷の方が勉強出来てたじゃんか」

『･･･。』

「…国語だって俺より成績良かっただろ？だから大丈夫だって。」

なんか今、やっと藤ヶ谷と普通に会話出来てるかもしれない。この調子でまた友達同士に戻れれば

『それは、小学校ん時の話だろ…向こう行ってから英語での授業に付いてくだけで精一杯だし、遊んでばっかりだったから…』

「へぇそうなんだ。いつもどーいう事してたの??アメリカの高校って日本より自由なイメージだあるけどさ」

『まぁテキトーに色々…もういいだろ。向こうでの話なんか』

照れてるのか、めんどくさいのか微妙な表情をしながら藤ヶ谷は否定してきた

「えぇー俺は聞きたいよ？いつもどんな友達と遊んでたのか気になるし、写真とか見せてよ～」

『…まぁ、そのうち…』

何を言っても会話を濁そうとするから、俺は部屋を見渡してアルバムがありそうな本棚に手を伸ばし、探し始めた。

『…あっおい、ひろ』

「いいだろ別に、せっかく藤ヶ谷の部屋来てんのにさ──どれどれ…」

『別にわざわざ、ひろに見せるような写真ねーから…』

後ろから藤ヶ谷の焦ったような声を聞きながら探し進めていると、1つアルバムらしき物が見つかった。

「おぉ、あったあった藤ヶ谷の写──」

そのアルバムを開いたとき、目に入った写真の数々に思わず俺は声が出なくなった。