君についた強がりな嘘 (ページ13)

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「･･･ごめんな藤ヶ谷ホントにごめん。あの時俺すげーパニックになってて、思わずあんな事言っちゃったんだ」

『...えっ』

「ビックリしすぎて、バカなんて怒鳴って...新学期になったら謝ろうって思ってたんだよ!?でもその時はもう藤ヶ谷がアメリカ行ってて、気まずくしてないでその日のうちに謝りに行っとけばよかったって」

俺達は7年間ずっとお互いにすれ違ったままだったんだな

「それからずっと後悔してた、俺忘れてないよ」

もっと早くにこうしてお互いに気持ちを話せてたらこの7年間の空白はなかったのにな

「そっそれに、藤ヶ谷の事嫌いになってなんかないよ!」

『...ほんと??』

「うん。だって藤ヶ谷は...誰よりも大好きな俺の一番の友達だったんだからっっ///」

『俺のこと嫌いになった訳じゃなかったの?』

「う、うん//」

『･･･じゃあ今は?ひろの乳首噛んで、電車でチカン的な事したけど...』

「──うっ...」

それを言われたら変態しか答えようがないけど、ここで言い返したらまた元通りだ...

「...もうさ、いったん水に流そ?? 7年前、俺達2人ともガキだったんだもん」

『･･･じゃあ仕切り直して、もう一回クラスメイトから...ってこと？』

「そうそう！せっかくこうして再開したんだしさ、お互い楽しく一年間過ごそうぜ！？」

すると藤ヶ谷はずっと握っていた俺の手を自分の口元へと寄せ指にキスをした

『･･･分かったよ、でも水に流すのはもう一度ひろとキスさせてくれたらにする』

「──はっ！？？なんでだよ！」

『だって、あの春休みのキスでひろに嫌われたってずっと思ってたから、俺にとってファーストキスが正直トラウマになってて...』

「──え...?!」

うっ...トラウマ...たたしかにそうだよな

『･･･もう一度、ここでひろとキスできたらちゃんと前に進める気がするから...』

「っっわ分かった...藤ヶ谷のこと、キズ付けちゃった自覚、あるから責任とるよ...」

『ホントに？』

俺は藤ヶ谷の方を向いて覚悟を決めてぎゅっと目を閉じた

「ほっほら早く──」