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──ザワザワ



「ねぇ...ちょっと...」



「・・・っっ」



俺は学校に着いてすぐに自分の席に座った。そして物凄く機嫌が悪い...あいつのせいで



「どう見ても北山くんと藤ヶ谷くん...」


「け...ケンカ...??」


「ふっ藤ヶ谷くん大丈夫!?」


「はい濡れタオルー!ほっぺた冷やした方がいいよ?」


「ちょっと北山くんヒドくない!?」



どいつもこいつも藤ヶ谷の味方しやがって...そいつはな、ちっチカンなんだぞー!



「何だよ俺ばっか...!そもそも藤ヶ谷が悪いんだよ電車であんな...っっ」



「あんなって何よ??とにかくこんな風に殴るのは良くないでしょ。謝りなよ北山くん!」



『──いいんだ...ありがとう。昔俺のせいでこいつとは気まずい別れ方したから』



「小学生の時の?いくら何でもケンカ引きずりすぎだよねそれは」



しれっとかっこいい言い方しやがって、クラスの女子みんな藤ヶ谷の味方かよ...



「はい、タオル北山くんも手冷やしときなよ?何があったのかは知らないけどさ、ちゃんと仲直りしなよ〜」



「...あ、ありがと...」



優しい女子に助けられながら、藤ヶ谷の方をみたら丁度お互い目があった。



確かにこんなん状態で、藤ヶ谷と同じクラスで1年間過ごすのもイヤだよな...



『──ひろ?』


「ちょっと一緒に来て!」


『えっ?』


「ここじゃ話しにくいから!」


クラスの皆に見られながら、俺は藤ヶ谷を引っ張りながら屋上に連れ出した。

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作者名:みっこ | 作成日時:2019年4月8日 19時

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