#8 非常事態 ページ22
舞踏会当日の､朝5時｡
私は､洗面所の鏡を睨みつけていた
『最悪だ……』
鏡に映る私の首筋は､2つの赤い華と紫色に染まった血管の痕に彩られていた｡
この際､赤くなっているのはどうとでも言えるからいい｡問題は､紫色の血管｡
これはALICEを投薬した時の副作用
今までも何度かあったけど……
『今になって､どうして』
あれから3年半も経ったのに､まだ私から消えてくれない｡
『診てもらうか……ﾁｯ…面倒だなぁ』
悪態をつきながらも､ちゃんと人の目に触れないようストールを巻いて医務室に向かった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
医務室の扉を勢い良く開ける
『はよーごさいます､遊佐さんは?』
｢おはよう､今コーヒー入れに行ってるよ
すぐ来るからここ座ってな｣
そう言って私の頭をポンポンと撫でるこの人は安元さん
FIRST専属の医者として働いている｡
いつも優しくて､私のお父さん的存在
安元さんとしばらく話をしていると､奥の方からガタガタと物音が｡
遊佐｢あれ､なーに?朝早くから｡
もしかして僕に会いに来たの?｣
コーヒーカップを2つ持ちながらこちらにやって来たのが､遊佐さん｡
飄々としていて､たまに胡散臭いが腕は確か｡
安元さんと同じく､専属で働いている
ちなみに､もしもの時困るだろうと櫻井さんが伝えてくれていたので私の事情は把握済み
だから､私の事を知っているのはこの2人と潤兄､櫻井さんと神谷さんだけ｡
これでも､必要最小限に抑えたつもり……同情だけは､されたくないから｡
『不本意ですがそうですね｡緊急事態』
椅子から立ち上がり､ストールを外す｡
遊佐｢何､昨夜お楽しみだったの?｣
『それは潤兄の｡私が慰めてもらっただけ』
安元｢……見て欲しいのは､こっち?｣
するり､と紫色の線を撫でる
遊佐｢あぁ､そっちー?笑｣
安元｢分かって言ってるでしょ笑…もはや呪いだな｣
遊佐｢また派手に出たもんだね｡
ほら､処置するからおいで｣
慣れた手つきで点滴を用意し､私をベッドに誘導する
遊佐｢ちなみに､脇腹はどうなの?
ちゃんと僕の調合したの塗ってるよね?｣
『少し消えてきた｡流石だよ』
シャツを捲ると､くっきりと残る焼印が見える
捕えられたあの日に付けられたもの
遊佐｢しばらく打つから寝ときなさい｣
『はーい』
目を閉じて意識を手放す
眠りにつく直前､
｢ボブちゃん､ヘルプー……え､A?!｣
安元｢あ､おい馬鹿!来んな｣
誰かの声が聞こえた気がした
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亜樹(プロフ) - 神谷さん！調教して下さい！彼なら許す(笑) (2019年1月11日 18時) (
レス) id: 42e8eb5d96 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 自称変態さん» 自称変態さんコメントありがとうございます!(凄い名前だな…by神谷)その2人も後々……?楽しみにしてて下さい♪ (2018年11月5日 7時) (レス) id: b6d5b356d9 (このIDを非表示/違反報告)
自称変態 - 日野さんのせりふ神谷さんと櫻井さんにも言ってほしいです!!!!! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 3de450cf70 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 今日作者の新作？のところにこの作品があったので見たんですけどやっぱのりすけさんの作品はすごいですね("⌒∇⌒")掛け持ち大変でしょうけど頑張ってください！ (2018年10月17日 18時) (レス) id: 5f429ae7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ryoriisa(プロフ) - のりすけさん» 占ツクのボードに書き込みしたので、そちらでお話しませんか？？ (2018年9月24日 16時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のりすけ | 作成日時：2018年8月27日 20時
