#7 出会い(福山side) ページ19
4年前の､あの夜
"潤にぃ､お願い｡……抱いて"
涙ながらにそう訴えてくるAを､
欲望のままに抱いたのがこの関係の始まりだった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
初めてAと会ったのは､鉄格子の中
当時､下っ端で特に仕事も無かった俺は､先輩に地下室へ行かないかと誘われた｡
詳しく話を聞いてみると､とある有名なファミリーの末裔を捕らえたらしい
さぞかし屈強な奴なのだろうか｡
最初は､ただの興味本位だった
指紋認証のパネルを開き､ドアノブを回す
入ってすぐに見えたのは､足枷を嵌められた1人の少女と､数人の幹部達
え､この女の子が……かの有名な一族の?
恐る恐る声をかけると､
幹部1｢福山か｡びっくりさせんなよ｣
｢はぁ…すみません｣
すると､やり取りを見ていた奴が突然
幹部2｢なぁ､こいつ適任じゃないか?｣
と言い出して｡
その瞬間､部屋中の視線が俺に集まった
へ?適任??何の話だ?
幹部3｢いいかもしれない｡嬢ちゃんは?｣
『………特には』
｢えっとすみません､どういう事です?｣
どうやら俺の知らない所で話が進んでいる
幹部1｢よし､じゃあお前今日からこの子の世話係な｡歳も近いし｡宜しくな｣
｢はぁ?!｣
いやいやいや､仕事ないからって｡
それは流石にないだろ
どうにか取り下げてもらおうと考えていたら､不意に少女と目が合った｡
数秒見つめ合い､ふわりと微笑む
『AAです｡
宜しくお願いします､福山さん』
幹部1｢え……今笑った?初めて笑った?｣
幹部2｢はは｡ほら､適任じゃないか｡こんな顔を引き出してやれるんだから｣
少しぎこちない､柔らかな笑み｡
その儚げな表情から目が離せなかった
『福山､潤…です｡……こちらこそ宜しく』
ここで素直に名乗ってしまったのは､不意に見せたその表情のせい｡
……別に､笑った顔がすげぇ可愛かったとか。
そんな事思ってない｡決して
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
状況が状況だからかもしれないが､
Aはあの時の自己紹介以来､笑う事は無かった｡
俺の仕事は｢3度の食事を運ぶ事｣だけ｡
けど､毎日を淡々と過ごすAを見て
どうにかしてまた笑わせてやりたいと思うようになった
いや､違う………俺が､またあの笑顔を見たいんだ｡
その一心で1日3回だけだった訪問が､4回5回と増えていき､暇さえあれば顔を出すまでになった
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亜樹(プロフ) - 神谷さん！調教して下さい！彼なら許す(笑) (2019年1月11日 18時) (
レス) id: 42e8eb5d96 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 自称変態さん» 自称変態さんコメントありがとうございます!(凄い名前だな…by神谷)その2人も後々……?楽しみにしてて下さい♪ (2018年11月5日 7時) (レス) id: b6d5b356d9 (このIDを非表示/違反報告)
自称変態 - 日野さんのせりふ神谷さんと櫻井さんにも言ってほしいです!!!!! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 3de450cf70 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 今日作者の新作？のところにこの作品があったので見たんですけどやっぱのりすけさんの作品はすごいですね("⌒∇⌒")掛け持ち大変でしょうけど頑張ってください！ (2018年10月17日 18時) (レス) id: 5f429ae7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ryoriisa(プロフ) - のりすけさん» 占ツクのボードに書き込みしたので、そちらでお話しませんか？？ (2018年9月24日 16時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のりすけ | 作成日時：2018年8月27日 20時
