< 11 > ページ11
.
北 ｢ﾝ･･････あ、れ･･･？｣
ふと目を覚まし、時計を見るとまだ明け方。
部屋の中はまだまだ薄暗いし、
裸足で歩く床はとんでもなく冷たい。
ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ
北 ｢･･････はぁぁ｣
ｶﾞﾁｬｯ
北 ｢まぁた朝早くから洗濯っすかぁ〜？｣
リビングに出てみたがそこも薄暗く、
多分寝る前と何も変わった様子はなかった。
だが、洗面所の方から音がし、
呆れて覗いて見ればそこには踞ってる藤ヶ谷。
北 ｢･･･何してんの？｣
藤 ｢〜っ･･･あし、小指･･･、ぶつけた･･･(泣)｣
北 ｢また朝っぱらから洗濯しようとするからだよ｣
藤 ｢違う、誤解｣
北 ｢何が？｣
藤 ｢トイレ行って手洗いに来ただけだから｣
北 ｢どうだか｣
藤 ｢本当だって、まだ眠かったんだって･･･｣
でも足ぶつけて目が覚めたとか言うから、
俺はグイグイとその背中を寝室の方へ押した。
北 ｢横になったら寝れるって｣
藤 ｢いやぁ〜多分無理だと思うよ〜｣
北 ｢いいから｣
そして並んで上を見て横になると藤ヶ谷は言った。
｢今はね、寝れないのが苦痛じゃないんだ｣と。
北 ｢お前が寝ないの俺にとっては苦痛なんだけど｣
って言ってやると、
｢そう言うわりには俺より先に寝るよね｣って笑った。
北 ｢いいから目閉じろ｣
藤 ｢はぁいお母さん｣
北 ｢誰がオカンだ｣
藤 ｢ﾌﾞﾌｯ、ｸｸｸｸｯ｣
北 ｢もぉ〜、ほら、寝ろって(苦笑)｣
掛けてた布団を顔面までバサッと被せてやると、
チラッと顔を出し｢北山｣と呼んできた。
藤 ｢好きだよ｣
北 ｢･･･知ってる(笑)｣
藤 ｢ふふ｣
北 ｢なぁ、藤ヶ谷｣
藤 ｢ん？｣
北 ｢眠い｣
藤 ｢知ってる(笑)｣
北 ｢お前もまだ眠いって顔してんだから寝んぞ｣
藤 ｢ほんと？｣
北 ｢ふわぁ〜･･･、ん｣
藤 ｢じゃあ寝る｣
北 ｢ん、よし｣
藤 ｢･･････いつも心配かけてごめんね｣
北 ｢･･･全然。でも、｣
藤 ｢でも？｣
北 ｢俺だけにして、心配かけるの｣
藤 ｢･･･独占欲(笑)｣
北 ｢悪ぃかよ｣
藤 ｢全然。でも俺だけにしてね独占欲出すの｣
北 ｢アホ、当たり前でしょ｣
藤 ｢んふふ｣
北 ｢満足？｣
藤 ｢満足(笑)｣
北 ｢(笑)｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 775人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱蝶(プロフ) - puuさん» puuさん♪お久し振りですー(*≧∀≦*)おほほ、愛のカタチだなんてそんな壮大に読んで頂けたなんて！ビックリです(笑)でも色んな目線で楽しんで頂けて嬉しいです、最後までお付き合い頂き有難うございました(*^^*) (2019年4月2日 17時) (
レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - ステキなお話でした！愛のカタチとは？と考えながらシミジミと読んでしまいました。同じものを見ても違う受け取り方をする2人の両片想いが明けて良かった！最後のやりとりでお互いに対する理解度が深いなラブラブだな同棲した2人の話が読みたいなと思いました！ (2019年3月31日 22時) (レス) id: 1bdd339e65 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - はるさん» はるさん♪こんにちは(*^^*)こちらにも遊びにいらしてくださり嬉しいです、有難うございます(*^^*) (2019年3月28日 17時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» かなり時間があいちゃってますが、頑張って書いておりますので、気長にお待ちいただけたら嬉しいです(>_<") (2019年3月28日 17時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» いゆらんさん♪ぎゃーーっ！！！全然コメントの通知来てなかったんですけどーーっっ(´；ω；`)お返事大変遅くなり申し訳ありません！！こちら、楽しんで頂けたのでしたら良かったです(*^^*)ほんのちょっとえちぃ太輔さん見つけてくださり有難うございます(笑)もぉ既に (2019年3月28日 17時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱蝶
| 作成日時：2019年1月26日 20時
