＋2℃.

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＜藤side>








『〜♪』


藤 ｢ん？｣









トイレに行って戻ってくると携帯が鳴っていた。

こんな時間に電話？マネージャーか？と、

手に取り見たソコに表示される名前に思わず顔が緩んだ。






え、なに？もしかしてニヤついちゃった系？笑






応答をタップして耳にあてた。

そして自分の｢もしもし？｣と同時ぐらいに聞こえた、

なんか勢いのある威勢と驚いた声が鼓膜を貫いた。

耳痛い･･･(苦笑)









藤『もしもし？なんか怒鳴ってた？(笑)｣


北『いやぁ？』









さっきとは打って変わった平然を装う声色。

笑いが込み上げてくるのを必死に抑え、

電話の理由を聞いてみれば突然怒られ始めた。

やっぱさっきもなんか怒鳴ってたんだろうなぁ〜。笑



ってかそんなにブゥブゥ言われる事かな？

｢抱き締めたくなった｣ってそんな駄目？

意味分かんないと言われても、

俺からしたら文句ばっかなのが意味分からないよ。笑



でもよくよく思えば、

ちゃんとした感想なしにアレは意味分かんないもんか？









北『･･･』


藤 ｢もしもーし？｣









それらしい理由を並べて説明をすればまさかの無言。

もしかして･･･、寝た？笑









北『つまり･･･』


藤 ｢ん？｣









あ、起きてた。笑









北『つまり凌を抱き締めたくなったわけね』


藤 ｢ん？うん｣









って事にしとこうかな。笑

凌に抱いた思いも本当だけど、

どちらかと言えば北山そのものを抱き締めたい。

が、なんか声の感じから言いづらいからソレは秘密で。笑









藤 ｢そう言えばさ、ちょっと痩せた？｣


北『そうか？別に、変わってねぇと思うけど』


藤 ｢次会ったら確かめさせてよ(笑)｣


北『･･･』









あ、やべ。ウッカリ本音が出ちゃった。笑

さっきの秘密にした意味！笑

また怒られちゃうかなぁ？

人が真面目にやってる時に！！って。









藤 ｢もしもし？北山？｣









ってか今日無言になるの多くない？

やっぱ眠いんじゃないの？

電話嬉しいけど無理してほしくないんだよなぁ〜。









北『あ、その･･･今日来るんだと思ってた』


藤 ｢え？｣


北『いや、ほら、この間会いに行くとか来たから』









なんか歯切れの悪い返事してっけど･･･、

だからその送った通り今日行ったじゃん？









･･･あ。









もしかして･･･。

え〜･･･北山さんマジっすか？

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