ビー玉は知っている。< 3 >

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そして口を開くと、彼は｢だめ｣と言った。









藤 ｢えっ！？なんで！？｣


北 ｢だってそしたら全然減らなそう｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢こんなにあるのに勿体無いじゃん｣


藤 ｢まぁ･･･｣


北 ｢だから『好きな時に食べる』それでいいじゃん｣


藤 ｢そぉ･･･だね(苦笑)｣









つまりは頼ってくれるって事で、

だから減らないって言ってくれてるんだろうけど、

なんだか素直に喜べない･･･(苦笑)

こうもキメたい所で全然キメさせてもらえなくて、

なんか俺･･････ダサくない？(苦笑)









北 ｢ﾌﾌ、でもこの飴もお役御免か｣


藤 ｢ん？｣


北 ｢沢山支えてもらったなぁ･･･｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢でも、もぉいいんだもんな｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢これからは飴を代わりにしなくても｣


藤 ｢･･････ん？飴が代わり？俺が飴の代わりでしょ？｣


北 ｢･･･違うよ///｣


藤 ｢･･･？｣


北 ｢ずっと『飴が』太輔の代わりだったんだよ･･･///｣









太輔の優しさを思い出すのがこの飴の役目だった。

口に入れてはあの時の嬉しかった気持ちとか、

また会いたいとかそんな事を思わせてくれて、

長いこと支えられたし助けてもらったよ。









北 ｢でも･･･これからは本人がいる///｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢言いたい事とか我満しなくていいんだろ？///｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢これからは太輔に･･･って聞いてるっ！？///｣


藤 ｢うん･･･聞いてる、すげぇ感動してる･･･｣









落着きなくチラチラと俺を見る様とか、

どんどん赤くなる耳とか話してる内容とか、

ちゃんとした告白ではないけれど、

でも普通に｢好き｣って言われるよりなんか嬉しかった。









彼の仕種、表情、呼吸全部が、

俺を｢好き｣って言ってる気がしたから。









藤 ｢･･･俺も好きだよ･･･｣


北 ｢･･･ん///｣


藤 ｢すげぇ好きだよ｣


北 ｢･･･ｱﾘｶﾞﾄ///｣


藤 ｢本当に本当にすっっごい、｣


北 ｢分かったよっ！！！////｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢･･･///｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢･････････ふへ////｣


藤 ｢可愛いっ！！｣


北 ｢うるせぇっ///｣


藤 ｢･･･｣









知らなかった。

彼がこんなに素直じゃないなんて。

こんなに恥ずかしがり屋だったなんて。

その結果こんなに口が悪くなるなんて(笑)

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