< 4 > ページ32
<北side>
藤 「1人になりたかったならそう言えばいいのに」
北 「い、や・・・だから何言って、」
藤 「それとも単に俺と関わりたくなかった?」
北 「いやいやいやいや!どうしたどうした!?(笑)」
藤 「・・・」
北 「おーい?(笑)」
藤 「・・・どうしたって、こっちの台詞なんだけど」
太輔の少し冷めた眼差しに背筋が冷え、顔がひきつった。
藤 「今日他に予定が入ったっての嘘でしょ?」
北 「・・・」
藤 「嘘・・・だよね?」
北 「・・・・・・ごめん」
藤 「はぁ・・・なんでわざわざ嘘つくんだよ」
太輔は悪くない。怒って当然だと思う。
でも太輔は分かってない。俺の事全然分かってない。
重く吐き捨てられたタメ息にイラッとした。
藤 「俺・・・なんかした?」
別に喧嘩したい訳じゃなかった。
心配もかけたくなかっただけ。
こんな風に不安にさせるつもりなんかなかった。
北 「・・・」
藤 「ミツ、なんかあんなら言ってよ」
北 「分かんない・・・」
藤 「ん?」
北 「分かんない、ただ色々面倒になっただけ」
藤 「面倒・・・って何が?」
だけどもぉなんか疲れた・・・。
こうゆう風にもめるのも言い訳すんのも面倒だ・・・。
北 「もぉなんか全部だよ」
藤 「・・・」
北 「こまめに約束したり連絡したりダルい」
藤 「・・・」
北 「ってかなんで来たの?会えないつったろ?」
藤 「それは嘘だって思ったから・・・」
北 「嘘吐いてでも会いたくなかったって事だよ」
藤 「あ、ちょ、」
俺はその場から逃げるように、
太輔を玄関に置いてドタドタとリビングに向かい、
そしてソファーにドカッと座った。
あーーもーー俺本当最低最悪。
嘘ついたのバレて逆ギレとかないわな。
北 「はぁぁぁ・・・・・・」
でも・・・もぉどうでもいい。
疲れた。本当にもぉなんか疲れた。やだ。
色々考えすぎて気持ちわりぃ・・・。
『ゴト・・・ゴト・・・』
北 「・・・」
藤 「・・・ミツ」
北 「あんだよ」
藤 「俺がなんで嘘に気付いたと思う?」
北 「さぁな」
藤 「違和感だよ。少し前から感じてた」
北 「は?」
後ろを振り向くと、
太輔はリビングの入口の壁に寄り掛かっていた。
951人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「藤北」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» いゆらんサン♪こんばんは(*^^*)最後までお付き合い頂き有難うございました(*^^*)楽しんで頂けたなら良かったです!また朱蝶ワールドにお連れ出来るように頑張ります(*^^*) (2017年10月2日 18時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - また、このような2人を読みたいです。朱蝶様の罠?沼にハマってしまうお話をお待ちしておりますm(_ _)m (2017年10月2日 15時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - こんにちは♪完結おめでとうございますm(_ _)m朱蝶様の言う通りのハラハラドキドキをとても味わいうふうふさせられていました。今回の短編の藤北私は好きです。意地悪?イタズラ?上手く言えませんがそんな太輔さん、グルグルするみっくん好きです。 (2017年10月2日 15時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - kkeeさん» kkeeサン♪最後までお付き合い頂き有難うございました(*^^*)私の狙った温度感を感じて頂けたなら良かったし、何より楽しんで頂けたなら安心です!!こちらこそ有難うございますです(*´▽`*) (2017年9月27日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - MISAさん» MISA様♪んふふ、MISA様にそんな風に言って頂けて良かったです(*^^*)私もなんかやたら小難しかったり、殺風景な感じが私らしくないと思ってたんですが、でも2人の本質的なものは私のままな気がして、MISA様にそこを気付いて貰えて嬉しいです!流石MISA様です(*´艸`) (2017年9月27日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朱蝶 | 作成日時:2017年1月27日 18時