君と僕の温度感。

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＜藤side>








俺は俺の仕分けを。

ミツはミツで物色を。









北 ｢なぁなぁ、コレは！？捨てる！？｣









してた筈だったんだけど…









藤 ｢ん〜…ソレはまだ着るかなぁ〜｣


北 ｢じゃあこっちは！？袖テロテロ！！｣


藤 ｢それはそーゆーやつ｣


北 ｢コレはコレは！？ぜんっっぜん着てるの見てない！！｣


藤 ｢あ〜…じゃあ捨てで｣


北 ｢じゃーもーらいっ♪｣


藤 ｢…(苦笑)｣









一見仕分けを手伝ってる風だけど、なんか違う(笑)

まぁ、欲しがってるならいいやと思ったが…









北 ｢なぁなぁ、コレは？｣


藤 ｢ﾌﾌ、欲しいならあげるよ｣


北 ｢それじゃ意味ないだろ！！残留！？あげ！？捨て！？｣


藤 ｢じゃあ、あげで｣


北 ｢ほーい｣









特別服が欲しいって訳でもなさそうで、

もしかしたら本当に手伝ってるのかもしれない(笑)









北 ｢コレはー？いらないっしょー？｣


藤 ｢ん〜あげで〜｣


北 ｢コレも見た事ありませんけど？｣


藤 ｢じゃああげで｣


北 ｢コレは〜…お気に入り？｣


藤 ｢あ〜…でも色褪せちゃってるからもぉ捨てかな｣


北 ｢ほーい、お疲れっした〜｣


藤 ｢お疲れっした〜(笑)｣









本格的にミツの手伝ってる感が出てくると、

優柔不断な俺にビシバシ言ってくれるから捗る捗る(笑)

しかも自分の中でも｢ま、いっか｣なんて思えるようになり、

サクサクと進めていたんだけど、またミツが…(苦笑)









藤 ｢ん〜…｣


北 ｢あ！ソレあれだろ？メチャクチャ悩んで買ったやつ｣


藤 ｢そうだっけ？｣


北 ｢確か横尾さんと出掛けた時で悩んだって言ってた｣


藤 ｢ん〜…？｣


北 ｢覚えてないの？お前買って良かったって喜んでたのに｣









言われてみればそんな事があったような…。

いや、なんならそんな事ばっかでどれがどれだか…。

しかも、コレ捨てのつもりだったけどそう言われると…。









北 ｢それ捨てんの？｣


藤 ｢ぅ…、いや、捨てない…｣


北 ｢まぁ気に入ってたしな！あ、それはさ〜｣









って今度は次から次へと、

ソレはいついつ買ったとか、誰々と出掛けた時のだとか、

俺が忘れてた事をポンポン言うから、

俺の優柔不断がまたニョキニョキと目を出した。

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