35話-1 ページ8
ー少し離れてー
『ま、こんなもんか…』
此処までくれば大丈夫っしょ。
思い切り走ったけど、いふは大丈夫か？
い「ﾋｭ…ﾊｧ…ﾎﾟ…ﾎﾟｴｰ…」
あ、こりゃダメだ。制服のまま倒れ込んでるよ。
『あ゛ー…大丈夫か？』
い「こ…ﾊｧ…れが…ﾊｧ…だい…じょうぶに…ﾊｧ…見える…か…？」
ん…なんか、申し訳ねぇ…
『ほれ、水。』
ｺﾞｸｺﾞｸ
い「た…助かった…」
『時間ないから単刀直入で言う。』
い「なんだよ」
『俺の本名、絶対にあいつらに言うなよ。お前、俺のほぼ全部知ってっから』
い「いじめは？」
『だめ。それは、俺1人でなんとかする。』
誰にも迷惑かけたくないしな。
『とにかく、絶対に言うなよ。あと、旧校舎以外では極力、いや絶対に俺に関わるな。関わったら、カラオケでの悠みたいにするからな』
い「わかったよ」ﾌﾟｸｩ
『よし、じゃあ行くか』
でも、行きですごい疲れてたからなー…。
どうしよ。
い「まろ、また走るのー？」
そうだ、良いこと考えた。
『いふ、乗れ』
い「は？」
『乗れっつってんの』
乗せて走れば、俺の運動にもなるし、いふも疲れないから一石二鳥だ。
い「は⁉︎しき、お前一応女だよな⁉︎」
『身体はな‼︎てか、早よ乗れや‼︎俺、そんなやわな身体じゃねぇよ。それともまた、手引かれて走りたいか？』
い「それは嫌」
即答やん。
『だったら乗れ』
・・・
乗らねぇし…。もういいや、こうなったら…
『いふ、少し失礼』
い「え？あ…は⁉︎」
『よいしょっと』
強引に担ぐ。ちと重いな。背ぇ高けぇし。
『(羨ましい…)よし、いふ。目閉じときな』
い「あ…はい…(嫌な予感しかしないんだけど…)」
よし、これで大丈夫だな。
『しっかり掴まってろ。そして、舌を噛むな…よっ！』
その瞬間、俺は走り出した。
幸い、あまり人や車の通らない道だったため、思い切り走ることができた。
い「ぶべべべべべべ」
いふは俺の言った通り、しっかり掴まりながら何か言ってる。
『マジで舌噛むんじゃねぇぞ…』
俺は小声でそう言って走るスピードを上げる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひーいれりす - 更新ありがとうございます！ (6月4日 19時) (
レス) @page24 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - この作品前から度々見てました！すごく面白くて大好きです！また投稿始まるのをまってます (2023年4月19日 21時) (レス) @page22 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
りねる - 初コメ失礼します！お話、すごく面白いです。読むたびに、とてもワクワクします！kino@さんの小説好きなので、ゆっくりでも投稿続けてくれると嬉しいです。待ってます！ (2022年8月30日 23時) (レス) id: 4befe41835 (このIDを非表示/違反報告)
lemon lemon u - 「ハニレモ語ろー会」作り直しました！ (2022年7月18日 12時) (レス) id: d839804162 (このIDを非表示/違反報告)
病み（ゆきねこ） - 面白いです面白いです！1から全部見てきました！！ないくんが兄とかクッソ羨ましいんだが…（）てか夢主ちゃん？くん？気づけぇぇぇぇ！（） (2022年7月7日 21時) (レス) @page9 id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
