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6話 ページ8

「出てこい!話がある!」





「なんです?
皆さんお揃いで…」






私とサスケは
壁の後ろに隠れる









「昨日の会合に
出なかった奴が二人いる」








三人の内の一人が
そう言った









「お前は何故来なかった」









「暗部に入り
色々な面倒事にかり出されるのは分かる

お前の父上もそう言い
何かと庇ってはいる」







「しかし我々はお前を
特別扱いする気はない」









「分かりました
以後気をつけましょう

そろそろお引き取りを…」









「そうだな、だがその前にもう少しだけ
聞きたい事があってな」









「昨夜、身投げした
うちはシスイについてだ」









身投げ!?
シスイさんが…



隣のサスケに目をやるが
いまいち意味が
分かっていなさそうだった









「確かお前はシスイを
実の兄のようにしたっていたな」








「そうですか…

最近では全く会ってなかったな
残念です」







兄さんはそう言って俯いた
その瞳は少し揺らいでいた







「我々警務部隊は
全力で捜査に乗り出す事を決定した」






「捜査?」






「これがシスイが書いた遺書だ
鑑定はついている間違えなく
本人が書いたものだ」







「他殺の線がないなら
なんの捜査ですか?」









「写輪眼を使えるものなら
遺書のコピーなど容易いがな」






「うちは一の手練れ
瞬身のシスイと恐れられた男だ

一族のためなためならどんな
任務でも先やってやる男だった

そんな男がこんなものを
残して身投げするとは考えづらい」







この時私は悟った




彼ら達は兄さんを
疑っている







「見た目や思い込みだけで
人を判断しないほうがいいですよ」









「とりあえず
その遺書をお前に預ける

それを持ってお前からも
暗部へ捜査協力を要請しろ」






「了解しました」




「手がかりが見つかるといいがな」




一人の男がそう呟いた





『…』




一気に私の頭に血が上る
イライラする


同時になぜか悲しかった






クシャッ




兄さんに目をやると
遺書の紙を握りしめていた








「もっと直接的な
言い方で言ったらどうです?」







冷静なのには変わりないが

声のトーンからして
苛立っているのが分かった





「俺を疑ってるってわけか」







「あー、そうだクソガキ」







お互い
真っ赤な写輪眼で睨み合う

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ゆゆ(プロフ) - コメントありがとうございます!毎回楽しみに見てくれているなんて嬉しいです!”銀魂”は聞いた事はありますが呼んだ事が無くて…面白いんですか? (2017年10月14日 13時) (レス) id: 004a2158f9 (このIDを非表示/違反報告)
いくら丼? - 幼少期のサスケ、とても懐かしさが込み上げて来て大好きです。毎回楽しみに見ております!(興味無いかもしれませんが銀魂って知ってますか?) (2017年10月14日 13時) (レス) id: e77549efbd (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 名無し92328号さん» コメントありがとうございます!本当に読みやすいですか!?嬉しいです!更新頑張ります! (2017年10月14日 8時) (レス) id: 004a2158f9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し92328号(プロフ) - お話もとても丁寧ですごい好きです。でもそれ以上に読みやすさに感動します。これからも更新頑張ってくださいね!楽しみに待ってますよ (2017年10月14日 2時) (レス) id: bb1437b00e (このIDを非表示/違反報告)
ナルト大好き - はい!楽しみに待ってますね! (2017年10月13日 14時) (レス) id: 07cdda2774 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2017年10月12日 3時

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