恋は迷宮入り 【KZ＆G】

勇気　〜上杉視点　*上杉エンド* ページ34

立花から話を聞いて、俺は美門の家に行くことを決めた。

あいつ．．．俺は、ちゃんと彼女と向き合えって言ったのに。ま、ヒントを出したんだけど。それに、安心していいって言ったのに。なんで、なにもしてないんだ？しかも、シカトかよ．．．


俺が女だったら、すぐに振るけど ←(え？！)


「美門！」

俺はドアベルを鳴らし、出てきたあいつの上でを掴み、外まで引っ張りだした。


「上杉、お前、なに」


「お前、立花をほっといてんのか？！」



俺は声を荒げて彼に詰め寄る。


彼女の名前に美門は体を震わせ、顔をそらせた。



「彼女は．．．上杉の事が好きなんだよ、きっと。」



力なく彼はそう言った。




俺は美門を睨み付ける。



「お前ねぇ．．．そう思っているんだったら、けじめ付けろよ！立花がかわいそうだろ？自分でそう思って立花をシカトして、彼女から別れようって言われるのを待ってる奴なんて最低だ。しっかり自分から言って、理由も言って、しっかりと別れろよ。俺の事はどうでもいいんだ。立花の事がかわいそうだぜ。あいつ、お前のこと心配してるぜ。」



俺は大きく息を吸い、息を出しながら美門に最後の文を放った。



「勇気を出せよ。」

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