幸せは一瞬 ページ11
うちの過去について今から語りますね…
まだ、うちが5歳になりたての頃
「父上〜！母上〜！」
「どうしたんだい、かな？」
「あんまり走ると転ぶわよ？」
父上も、母上もとても優しい方たちでした
「えへへ、ごめんなさーい」
そう、この頃まで幸せでした。
ある日の夜たまたま目が覚めてしまいぼーっと
していたら少し遠い部屋で声が聞こえたのです。
父上と母上の声が2人で何話しているんだろうって思い近く
まで行き内容がやっと聞き取れるところまで行きました
「勝成は、どこに行ったんだ…？」
「手紙も何も貰ってないわ…」
「このままでは、かなが水野家の跡取りになってしまう」
「それはいけませんわ！！あの子には任せられないわ！」
「あぁ、わかっているが…！かなは家の出来損ないだ…。
そんな表に出すことはしたくない。だが、勝成の行方がｯ！」
出来損ない…？うちが…？
じゃあ、今までのうちへの愛情はなんだったの？
どんどん悲しみと怒りが込み上げてきた
このままここにいたら駄目だと思い部屋に戻る
帰る途中で兄上にあった
「かな？さっきの話聞いたか？」
「あ、兄上……。」
「その様子だと聞いたらしいな」
兄上はうちと目線を合わせてこう言った
「その怒りと悲しみアイツらにぶつけてみねぇか？」
指さした方向を見ると父上と母上がいる部屋を指していた
「どう言うこと…?兄上…?うち…ばかだから…わかんないよ…。」
兄上は笑顔でこう答えた
「要はな……あんな親殺そうぜ？」
「……ぇ？」
どういう事？尚更わかんないよ
「かなはアイツらに出来損ないって言われてるだぜ？愛されてるのは表面だけ、内心アイツらお前のこと嫌ってたんだぜ？吐き気がするよなぁ〜嫌いなら嫌いってキッパリ言ってくれた方がいいよなぁ〜」
父上と母上がうちの事…嫌い……？
「はは、本当に確かめたいなら殺せば良いさ、人間って死に際に本性を出してくるからな、どうする？かな？殺るか？」
わかんない、知りたくない、どうすればいい、
「……うち、確かめたい…。」
「お！良いねぇ〜さっすが俺の妹〜！決行日は明日の夜。刀は……あのクソ親父から借りれば？じゃあな」
そう言いどっかに行ってしまった
「うち……嫌われてたんだ…。」
どうしても確かめたくて兄上の言葉を信じて決行することにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピピピのピ(プロフ) - 檸檬茶(レモンティー)さん» ありがとうございます！秀茶々を一生推します!!! (6月22日 5時) (
レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - 朝早くに失礼いたします。自分の派生作品でかなちゃんをお借りしましたのでご報告に参りました。不備等ありましたら教えて頂けると幸いです…。こちらの作品です。【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/utugi_A_yuri/】 (6月22日 4時) (レス) id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ(プロフ) - あーゆさん» ありがとうございます！かなちゃんを可愛く描いてくれてありがとうございます！絵がお上手でとても羨ましいです！ (2023年1月17日 21時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
あーゆ - イラスト集で、清浄ちゃんを使用させて頂いたので、ご報告します。 (2023年1月17日 20時) (レス) id: 389e94e307 (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ(プロフ) - 小鳥遊ふゆうさん» ありがとうございます！ほんとに上杉綾さんめちゃくちゃ美しい！ (2023年1月11日 7時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
