8th track(side:girl) ページ17
ここからは夢主目線に戻ります。
─────
Aが銃兎と出会う少し前に遡る──。
「喜んでくれるかな……」
学校から出て、待ち合わせの場所へ向かう。時間は充分すぎる程にあるのだが、居てもたってもいられず、行動を開始した。
成長した私を見てもらいたい。その一心だった。
土産に、手作りのカップケーキを焼いて、カバンに入れた。彼が甘いものが好きかどうか不安だったが、私は渡す決心をする。こんなことも出来るようになったと、証拠を見せたかった。
「…………」
とはいいつつ、あと2時間もあるのは流石に早すぎる。
「うーん……」
ふと辺りを見回してみると、ポツンと、1つの公園。あそこで暇を潰しておくのがいいかもしれない。
それにしても、遠くへ来てしまった。以前までヨコハマに住んでいて、治療のためにここらに来ることはあった。しかし、まさかずっとビルに囲まれてくらすことになろうとは。
まぁ、ここでなら恩返しができるし、居場所がキチンと出来たのはいいことだと思う。父や母はいないけど、兄のような人はできたし、良い医者にも巡り会え、友人もできた。そういえば、幼い頃の彼らは元気にして──
「う……」
「ひぇあああ!!!?」
足に当たるのは柔らかな布の感覚。
躓き、よろめきはしたが、転ぶことはなかった。
──いや、問題はそこではない。
人が、倒れている。
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ゆゆ - あと銃兎さんと独歩さん推しなのが一緒で嬉しかったです! (2019年5月26日 14時) (レス) id: b6b1790fec (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 初コメ失礼します!銃兎さん登場回数多めですね笑銃兎さん最推しなのでめっちゃ嬉しいです!お話も読みやすかったです!また来ますね! (2019年5月26日 14時) (レス) id: b6b1790fec (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - 名無しさん» 申し訳ありません。修正箇所を見落としているのですが、もしよろしければ場所を教えて頂けないでしょうか (2018年5月23日 19時) (レス) id: a16f57eab6 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» ありがとうございます!楽しんでいただけたら嬉しいです!いってらっしゃいませ〜! (2018年5月23日 19時) (レス) id: a16f57eab6 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - 名無しさん» あららら、ご指摘ありがとうございます! (2018年5月23日 19時) (レス) id: a16f57eab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エレン | 作成日時:2018年2月9日 7時