エンマ大王の妹さん (ページ4)

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出てきた妹さんページ4

家来は少女の顔を見て酷く驚いた
流れていたのが黒い涙ではなく、透明な、普通の涙が瞳からこぼれていたのだ

家来「お、お前…!その涙!」

家来の声に気づいて天華は自分の手を見た
なんと、手には黒い液体ではなく透明な水のような液体がついているではないか

天華「ぇ…?」

家来はすぐに折から出てぬらりひょんに報告しに行った

ぬらり「なっ!」

ぬらりひょんや閻魔大王はその後呪いが解けたのだと判断し、天華を檻から出した
ちなみに、そもそもなぜ妖怪たちがこの檻の中に天華を入れるべきだと言ったかは、呪いを持つものは妖魔界に災いをもたらすという言い伝えが昔からあったからだ
そんな妖怪たちも姫の呪いが解けたと聞いてからは檻から出すことに反対をしなくなった

ぬらりひょんは天華を抱き上げ、エンマ煌炎の部屋に連れて行った
そこには大きな赤いベッドと同じ大きさの桜色のベッドがあった

ぬらり「今までのことは大変申し訳ありません。許されることではないのは承知の上ですがどうかお許しください。詳しいことは後で説明しますが、とりあえず姫様のお部屋は若様と同じということになります。詳しく言うならば桜色のベッドがある半分は姫様のお部屋と思ってください。お召し物はこちらです」

そう言い、ぬらりひょんは天華に桜色と水色の着物を渡した

ぬらり「では、お着替えになられましたらお迎えに来ます」
ﾊﾟﾀﾝ

天華「...」

部屋に残された天華は困っていた

天華「これ、どうやって着るのかな」

前世は洋服を着る少女
その前は着物を着ていたが貧乏な家だったため簡単な作りのものだった
だが、渡されたのは複雑な作りの女物の着物だった

そろそろかと思いぬらりひょんは部屋に向かい、ノックをした
ドアを開けたら渡した着物を持って立っている天華がいた

ぬらり「…なぜ着替えてないのですか?」

天華「えっと、その…」

ぬらり「?」

天華「着かたが…わかりません…」

ぬらり「はあ。。。分かりました」

そう言い、ぬらりひょんはなれた手付きで着物に着替えさせた

ぬらり「どうですか?きつくはないですか?」

天華「はい!かわいいです!」

着替えさせ終わるとぬらりひょんはまた天華を抱き上げて閻魔大王と若様ことエンマ煌炎のいる部屋に連れて行った

閻魔大王「天華、これまでの事は大変申し訳無いと思っt エンマ「じいちゃん、ここは俺が」…分かった」