ファンの私とあなた (ページ17)

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Aside

濡れたまま、電車に乗り込む
冷たい視線をあびる
先生に休む理由なんていってないから美恵子さんにバレるよなあきっと
最寄に着いた

マンションに着くと
また今日も見覚えのある姿を見つけた

『龍友、く、ん』

今まではふつうにくん付けで呼んでたけど、龍友くんを目の前にすると少し違和感

龍「おはよう、、って、え？どうしたん？学校は？」

まだ会って数日しか経ってないのにこんなに慣れなれしくてもいいのかなあ

龍「てかなんでそんなに濡れてるん？」

なんかそんなことより、今忙しくないのか気になった

『お仕事は？』

龍「あー今日は何もないで、今朝のランニングしてきた」

『そうなんですね、学校、行ってたんですけど、その、かけられたんです』

龍友side

相当ひどいいじめやな
午後はジムに行こうと思ったけど、それどころじゃない

龍「叔母さんは今家におるん？」

『いいえ、仕事に行ってると思います』

龍「じゃあ、ちょっと、お邪魔してもいい？」

『え、、』

龍「嫌やった？」

『いえ、そう意味じゃなくて、、いいんですか？』

このまま叔母さんが帰ってくるまで一人とかそんな事させれへん

龍「おじゃましまーす。濡れてるからシャワー浴びな？」

もう高校生になったからって、そんなんつい最近まで中学生やんか、まだ子供やろ
お母さんも亡くなってたたでさえ辛いはず

もう浴び終わったみたい
まだ高校生だし、そんな変な目では見てない
タオルを用意しといてあげた

『本当にいろいろとありがとうございます』

龍「ご飯はどうするん？」

『お昼は叔母さんに作ってもらったお弁当で、夜は適当に買って食べといてと言われました』

龍「一緒に買いに行くか？」

『いえいえ、大丈夫です。それにそんな所ファンの方に見られてたら大変になっちゃいますよ！』

まあ、確かに、亜嵐くんにも注意されてたし、まだ早いか

龍「話変わるけど、GENEで誰が好きなん？」

Aちゃんは少し照れながら、

『龍友くんです』

と言った
すごく嬉しかった

龍「じゃー、この事は叔母さんに言わんといてな、何かあったらいつでも呼んで！１５０１室」

しまった、つい部屋番号まで教えてしまった
でもきっとこれでよかったんだ
これからこの子とどう接していこう