7戦法 ページ7
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「ブラッキー!イーブイから離れろ!」
「ぶ、らっき!」
「大丈夫かブラッキー。」
あのイーブイ、並外れている。
Aさんの命令も的確だし、それに応える程の瞬発力を持っている。
にどげりを覚えている以上、あまり正面から近付くのは危険だ。
「いいぞ、イーブイ!その調子だ!」
「ぶいぶ!」
イーブイは当然だと言うように胸を張ってAさんに返事をする。
「それなら…シャドーボールだ!」
「ら、き!」
「え!?」
「いぶ!?」
ノーマルタイプのイーブイにゴーストタイプの技は効かない。
僕が命令したことに相手側は驚いているが、攻撃が目的ではない。
「ぶぃ!」
シャドーボールがイーブイ、ではなく地面に当たると砂ぼこりが舞う。
「これが狙いか!」
「ブラッキー!視界を奪ったぞ!
めざめるパワーだ!」
「ぶら!」
「来るぞ、イーブイ!」
「らっ、きー!」
ブラッキーが渾身の力を込めて技を放つ。
「よし!」
砂ぼこりで周りが見えない以上、かわすことはかなり難しいはず!
「ら?らっき?」
しかし砂ぼこりが収まると、イーブイの姿は見えず、ブラッキーは戸惑っていた。
「い、いない!?」
自分も辺りを見渡すが、それっぽい姿は見えない。
「ぶら!」
ブラッキーの耳がぴくりと動く。
砂ぼこりが完全に無くなると、イーブイのいた場所に小さな穴が見えた。
「下か!よく音を聞くんだ!」
「ぶらっき!」
「気づくのが遅いね。イーブイ!今だ!」
「ぶーいっ!」
「らっ!」
「ひるむなブラッキー!かみつく!」
「ぶ、い!?」
ブラッキーは攻撃に耐えながらイーブイの尻尾に噛み付いた。
「イーブイ!
にどげりで地面に叩きつけろ!」
イーブイは尻尾を動かし、ブラッキーが自分の身体の下に来るようにすると、ブラッキーの腹を降下しながら強く蹴った。
「いー…いぶ!」
「ブラッキー!」
ブラッキーは地面が割れるほど強く身体を叩きつけられた。
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青色メロン - 頑張ってください! (2020年8月19日 13時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 青色メロンさん» コメントありがとうございます!とっても励みになります!更新遅めですがよろしくお願いします! (2020年8月17日 7時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
青色メロン - とても面白いです(*´∀`) (2020年8月17日 2時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄犬 | 作成日時:2020年6月10日 1時