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32みんなと一緒に ページ32





「さ、寝るよー。おいで、みんな。」



寝支度をしていると、Aさんのポケモンたちが寝袋の周りに集まっていた。


イーブイはAさんの寝袋の中に入って、頬擦りをしていた。




「あれ?ポケモンたちをボールに戻さないんですか?」



イーブイはともかく…と付け加え聞くと、Aさんはキョトンとした顔をしながら口を開いた。



「…うん?みんなで寝たいからね。
イーブイ以外は、みんな身体が大きいから。
まあ、ネイティオはそこまで大きくないけど、歩きたがらないし…」



「普段ボールからあまり出してあげれないんだよね。」



確かに、僕もブラッキー以外はあまり連れて歩くことは出来ないな…


「だから、野宿の時くらいはね。
もちろん、ボールの中の方が落ち着くって日は、無理に出さないけどさ。」



「なるほど…」



Aさんらしいなと思いながら、チラリと自分のポケモンたちを見ると遠慮しがちに近寄ってきた。





「おやおや?」



「…ふふ、わかったよ。
今日はみんなと一緒に寝ようか。」



そう言うとパッと顔を輝かせ、一斉に僕の周りを囲んだ。



「うわ!」



突然の事で驚いてしまったが、ポケモン達は気にせず幸せそうだ。



「みんな嬉しそう!
君のことが大好きなんだね。」



「…ッ!そう…思ってくれていたら、僕も嬉しいです。」



ポケモンに好かれるAさんに言われると、なんだか少しだけ照れてしまう。


身を寄せ合うポケモン達を微笑ましく思いながら僕も寝袋に入った。



「それじゃあシゲルくん、おやすみ。
また明日。」



「…あ、はい!おやすみなさい。」



久しぶりに言われた言葉で反応が遅れてしまったが、こうやって誰かと一緒に旅をするのはいいものだと改めて思った。


一緒に旅をしてるのが、尊敬しているAさんだからっていうのもあるのかもしれないけど。



33あさごはん→←31夜



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青色メロン - 頑張ってください! (2020年8月19日 13時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 青色メロンさん» コメントありがとうございます!とっても励みになります!更新遅めですがよろしくお願いします! (2020年8月17日 7時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
青色メロン - とても面白いです(*´∀`) (2020年8月17日 2時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄犬 | 作成日時:2020年6月10日 1時

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