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4変わった人 ページ4

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「ぼくはA。
君の名前を聞いてもいいかな?」


ぱっ、と撫でていたブラッキーから顔を上げてこちらに微笑みながら立ち上がった。


「シゲルです!ポケモンマスターを目指して旅をしてます!」


差し出された手を握り返しこちらも名前を言う。


初めて見た時から思ってたけど、
男性か女性…どちらだろう?

ちょっと小柄な人だから、女性かな…

せめて閉じた目を開けてくれるとわかるような気がするんだけど…


「ポケモンマスターかぁ…!
じゃあ、ジムに挑戦したりとかしてるのかな?」

「はい!今次の町を目指していたところです。森の外でちょうど笛の音が聞こえたものですから…気になって、つい。」

「そっか!ぼくも見てわかる通り旅をしてるんだけどね、野宿の時なんかはよくこうして笛を吹くんだ。いつも気づいたらポケモン達が集まってくるんだけど…
まあ、趣味みたいなものだね。」


Aさんが笛をリュックの中にしまうと
小さなポケモン達は少しだけ距離をとってしまった。


「邪魔してしまってすみません…」

「全然、そんなことないさ。
むしろ君が来てくれてよかったよ!」

「えっ?」

「実は地図を無くしちゃって、
ちょうど道に迷ってたとこなんだ。
会ったばかりで厚かましいんだけど、
道を教えてくれないかな…」

「そのくらいならお安い御用ですよ。
何処に行かれるんですか?」

「うーん…
目的地とかそういうのはなくて、
ただふらふら放浪してるだけなんだ。」

「随分無計画ですね…」

「うん。目標とかないからさ。
面白いことがあればちょっと立ち寄ってみるくらい。」

「じゃあ、とりあえず今僕が目指している町まで一緒に行きましょうか。」

「本当に?ありがとう!
すごく助かるよ!何かお礼を…」

「そんな大した事じゃないですから。」

「いや、ぼくの気が済まないからさ。
何かあるかな、ぼくにできること。」

「うーん。
それなら、町へ案内する前に…」

「うん?何でも言ってみて。」


チラリとブラッキーを見ると、ブラッキーも僕の目をじっと見ていた。


わかってるよ。僕も同じ気持ちだ。


「ポケモンバトルしてくれませんか!!」


どこかの誰かさんじゃないけど、
僕はどうしてもこの人と戦ってみたい。


5相棒→←3黒い白衣



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青色メロン - 頑張ってください! (2020年8月19日 13時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 青色メロンさん» コメントありがとうございます!とっても励みになります!更新遅めですがよろしくお願いします! (2020年8月17日 7時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
青色メロン - とても面白いです(*´∀`) (2020年8月17日 2時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄犬 | 作成日時:2020年6月10日 1時

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