２８リザードン ページ28
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シゲルくんたちから少し離れ、木の影でモンスターボールのボタンを押した。
「遅れてごめんね。リザードン。」
「ぶぶーい！」
リザードンはこちらを向くフンッ…と鼻を鳴らした。
「そう拗ねないでよ…」
「ばうぅ…」
ぼくのリザードンはちょっとだけみんなと違う。
リザードのような赤い肌に、体長は２ｍと大きめ。
目つきも特性“するどいめ”かってくらい鋭い。
まあそれには色々あって、そのせいで人間を簡単に信用しなくなってしまったのだ。
「今日は君の好きな辛口カレーにしたんだ！」
目の前に温め直したカレーを差し出すと、フイッと顔を背けてしまった。
「いぶいぶ？」
「イーブイが食べちゃうよー、だってさ。」
「…」
イーブイと顔を見合わせてから、ぼくはリザードンを撫でる。
「なぁ…君もボールの中から見てただろう？シゲルくんはきっといい人だよ。」
「いーぶい。」
うんうんとイーブイは頷いて微笑んだ。
「無理に出てこいとは言わないよ。
いくらでも時間をかけてくれて構わない。その時は、またみんなでご飯食べる時間を作るからさ。」
「…ばう。」
リザードンは眉間にシワを寄せながらも頷いてくれた。
やっぱりリザードンもシゲルくんが悪い人じゃないことはわかってるみたい。
「よかった…！ありがとうリザードン！」
お礼を言いながら頭を撫でると目を逸らして照れたように俯いた。
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青色メロン - 頑張ってください！ (2020年8月19日 13時) (
レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 青色メロンさん» コメントありがとうございます！とっても励みになります！更新遅めですがよろしくお願いします！ (2020年8月17日 7時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
青色メロン - とても面白いです(*´∀｀) (2020年8月17日 2時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駄犬 | 作成日時：2020年6月10日 1時
