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11タイプ ページ11

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「…確かに気になりますね。」



「そしたら…実に8種類、技を覚えたんだ。」



「8種類!?」


驚いて思わずイーブイの方を見ると、イーブイは得意げな顔をしていた。


「うん。そしてその8種類は今確認されているイーブイの進化系のタイプだったんだ。」


「えっ、僕が知っているイーブイの進化系は5種類までなんですけど…」


「ああ…カントーやジョウトじゃ見れないか。気候の違いとかでね。
他にもくさタイプ、こおりタイプ、フェアリータイプがいるんだよ。」


「フェアリー…?」


「カロスってとこの博士が新たに発見したタイプさ。
まあ、その話はまたややこしくなるから今度ね。」


色々と気になるけど今はそれよりもイーブイの事だ。


「でも進化していないのに、そんな種類の技を覚えるなんて…」


突然変異ですかね、と言うとAさんはイーブイと顔を見合せた。


「…ほら、イーブイってアンバランスで不安定な遺伝子をもつポケモンとか言われてるからさ…
なんかもう…不思議通り越して不可能ではないんだろうな、って…」


「それに、ポケモンなんてもともと謎だらけなんだから、その謎がひとつやふたつ増えたくらいじゃ、ね。
すごい事だし調べたくなる気持ちは湧くけど…」





「受け入れ難いとか、そーゆーのは無いかなぁ。」





頭の後ろで手を組んで空を見上げながらポツリと呟き、再びイーブイに顔を向けた。


イーブイはなんだか嬉しそうな、恥ずかしそうな顔をしてAさんを見ていた。



Aさんは、ポケモンの事を本当に大切に想っているんだな…



「……Aさんはポケモン博士だったりしますか?」


会ってからずっと気になっていたことを聞いてみる。


「博士?いやぁ、その辺によくいる研究者の端くれだよ。」

「そんな凄い人じゃないよ。ぼくは。」



そう呟いたAさんの横顔はどことなく寂しそうだった。



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12到着→←10イーブイの事



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青色メロン - 頑張ってください! (2020年8月19日 13時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 青色メロンさん» コメントありがとうございます!とっても励みになります!更新遅めですがよろしくお願いします! (2020年8月17日 7時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
青色メロン - とても面白いです(*´∀`) (2020年8月17日 2時) (レス) id: bb51340176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄犬 | 作成日時:2020年6月10日 1時

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