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卅壱,小噺壱 ページ31

志賀目線

或日の武装探偵社でのことです




中島「太宰さんはなんでそんな包帯ぐるぐる中途ミイラ男なんですか?」

太宰「太宰は激怒した」

………何だコレ

中島「………」

志賀「意味不明です」

太宰「はっはっは。安心したまえよ、敦君、直哉君。私は怒ってなどいない、いつか聞かれると思っていたからね。
この【封印されし神の手(ジャッジメントイノセンスブラッディアルティメットエターナルダークネスカタストロフィーゴッド・バンド)】のことを」

中島「完全にルビが迷子ですね」

志賀「よく云い切りましたねぇ。そんな無駄に長くて、痛々しくて、しょうもない言葉」

太宰「!まずい……右手が疼く!」

中島「え、大丈夫ですか」

ボソッと、「いろんな意味で」とも云いましたね、敦さん

志賀「太宰さんはいつでも大丈夫じゃないので、気にしないで良いと思います」

太宰「いけない!世界はまだ浄化されるべきでは―――」

…………嫌な予感がしますね。中島さんには悪いのですが、ここは撤退させていただきましょう

志賀「女医(先生)、賢治君、匿って下さい」

宮沢「?……よくわかんないけど、一緒にお茶飲みましょう!」

与謝野「おォ、こっち来な。また実篤から、お礼だって云って菓子を大量に貰ったンだ。あんたも一緒に食べないと無くならないよ」

志賀「ああ…。すみません、報酬分の劇薬だけで充分って云ったのに……」

と、こんな風に女医や賢治君と、他愛の無い話をしていれば、横からは乱歩さん、国木田さんが加わって更に騒がしい会話が聞こえています……

宮沢「いやあ、ツッコミがいるって新鮮ですね〜。
遊ばれてるなぁ」

与謝野「今までいなかったからねェ。国木田は素だけども」

志賀「騒がしくて、良いんだか、悪いんだか、分からないんですけど……」


新たに中島敦さんと云う、正義感の強い爆弾を招き入れた探偵社は、以前よりも賑やかに、ですが、以前と同じように、平和です…



―――パタン



今日はもう寝よう。

明日は、一体どんな日になるのだろうか。

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神楽かな(プロフ) - 面白いですね! (2017年12月12日 1時) (レス) id: 01b9535641 (このIDを非表示/違反報告)
無銘 - ルルさん» 有難う御座います。御礼が遅くなり、申し訳ありません。これからものんびりではありますが、頑張って書いていくので、どうか御愛顧下さい。 (2017年11月5日 17時) (レス) id: 6797fe50b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白かった!! (2017年10月17日 0時) (レス) id: 5f42220b54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無銘 | 作成日時:2017年5月5日 14時

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