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拾玖 ページ19

何もかもが異常な状況に腰を抜かして倒れてしまった中島は

中島「ぼ、僕を試すためだけに……こんな大掛かりな仕掛けを?」

とまた問うた

まぁ、こんな物騒な事件紛いを演じれば、無縁な者にとっては良い迷惑だ

志賀「こんな"当たり前の事"で驚いていたら、この先身が保ちませんよ?」

だが、流石武装探偵社の社員、しかも古参の者ともなれば、爆弾魔なぞは"当たり前の事"になってしまうようだ。志賀はきょとんとし乍そんなことを云った。その表情の変化は、中島が昨夜から見て来た中で最も目に見えて分かるものだった

志賀の異常とも云える、否、異常としか云えない反応を見た瞬間、中島は、カサカサと物凄い勢いで後退した

そして、

中島「いやいや、こんな無茶で物騒な職場、僕、無理ですよ!」

と大声で訴えた


それを聞いた太宰は、少し考える素振りを見せて

太宰「おや、君が無理と云うなら強制はできないね」

と云った。その言葉に、中島の顔は少しの希望を見出だすが

太宰「となると、君が住んでる社員寮、引き払わないと」

続けて発せられた言葉に、絶望へと色を替えた。それを面白がって、太宰は続ける

太宰「あと、寮の食費と電話の払いもあるけど……大丈夫?」

中島(せ、選択肢無いじゃないですかああああぁぁ)








こうして、中島は晴れて武装探偵社入社試験に合格し、正式な社員になったのであった

廿,ヨコハマギヤングスタアパラダヰス(前編)→←拾捌



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神楽かな(プロフ) - 面白いですね! (2017年12月12日 1時) (レス) id: 01b9535641 (このIDを非表示/違反報告)
無銘 - ルルさん» 有難う御座います。御礼が遅くなり、申し訳ありません。これからものんびりではありますが、頑張って書いていくので、どうか御愛顧下さい。 (2017年11月5日 17時) (レス) id: 6797fe50b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白かった!! (2017年10月17日 0時) (レス) id: 5f42220b54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無銘 | 作成日時:2017年5月5日 14時

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