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Uratanuki 『その姿を知っているのは俺だけで。』 ページ16

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「……え、これどんな状態?」

「おー、遅かったやんうらたん!もう始まっとるで!」

「休みやったんやからすぐに来れたやろー!」

 
どうも、うらたぬきです。
休みだったから出かけていたところ、同じチームのメンバーから飲みに行くから来いと呼び出され
指定された場所に来たのはいいんだけど……4人掛けのテーブルにはまーしぃ…志麻とセンラ
そして彼らの前にいたのは俺らのグループを補佐として手伝ってくれてる如月Aだった。

 
「…坂田は?」

「今日夜勤やって。」

「で、なんで如月いんの。っていうかもう潰れてない?コレ。」

「ん…うらたさん?お疲れ様です。」

「よぉ、お疲れ。生きてる?」

「な、なんとか……」

 
水を渡してやれば、申し訳なさそうに飲んでいく彼女。
ジトっとした目でまーしぃ達を見やれば、ニヤニヤしながらこちらを見てくる。
何だアイツら、気味悪いな。

 
「さー!夜はこれからやで!!」

「おいおい、まだ飲む気かよ。」

「Aちゃん何飲む?カクテルでええ?」

「だからこいつに…」

「あ、それでいいでーす。うらたさんは何にします?」

「飲むんかい!…あー、レモンサワーで。」


 
それを聞いたセンラが心得顔でタブレットを操作して頼んでいく。
人数分の飲みもんが来たところで、まーしぃが音頭を取ってくれた。

 
「んじゃ、改めてかんぱーい!!」

「「かんぱーい」」

「いやーそれにしてもAちゃんよぉ飲めるな!」

「ホンマなぁ…」

「いやだからお前らこいつに何杯飲ませたわけ?」

 
隣を見れば、ジョッキに入ったカクテルを半分以上飲んでいる彼女の姿が。
……これあれ、俺より強いんじゃね?ってかさっき潰れてなかったっけこいつ。


 
「最初に梅酒飲んでー、次にカクテル3杯くらいいって?」

「その後は俺に付き合って日本酒やな!」

 
そう言って、お銚子をゆらゆらと揺らしているまーしぃ。
……飲み過ぎではなかろうか?っていうかこいつらなんでそんなに飲ませてんだよ。

 
「如月ー?」

「ふぁい?」

「大丈夫なのお前。」

「これくらい全然大丈夫ですよー」

 
酔っているのが口調からよくわかる。
いつも以上にゆったりと伸びている語尾、無くなっていくお酒………
おいこら、あの2人何してくれんだ。

っていうかこれ、俺が来なかったらどうしてたんだろうか。

 
「いや、如月ちゃんいるって言ったら来るやろ。」

「……うるせ。」

 

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切り株(プロフ) - すみません!好評価しようとしたら間違えて低評価押しちゃいました!すみません。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月14日 21時) (レス) id: b071ec8f6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elice | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年7月11日 17時

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