At the end of everything ページ14
エヴァから降りるとカヲルくんが駆け寄ってきた
「大丈夫かい!?怪我とか……」
焦るカヲルくんは前より人間味が増したと思う。
……人間味が増した?
何と比べて……元からで……
なんだろう、この感覚は。
「やはりお前が乗っていたのか」
重く低い声が聞こえる
「とう、さん」
『あぁ、そうだよ。僕が乗っていたんだ。』
さも当たり前のように白々しくAくんが答える
父さんははぁ、と大きなため息をつきAくんに歩みよった
「やはりお前の存在を黙認していたことが間違いだったか」
Aくんの額に黒いものがあてがわれた
「けん……じゅう?」
突きつけられたAくんは物怖じせず、大きな声で僕達に叫びかけた
『シンジくん!
生きたいなら絶対にこいつの話を聞くな!
人類補完計画など……バカバカしい!
平和でいたいならWILLEに付け!
こいつと戦う以外でエヴァに乗ってはいけない!』
「黙れ」
『……最後にカヲル、僕は君を救いたかった。何度何度繰り返して君の姿を見ていた。
その心は僕からの贈り物さ、うけとってくれ』
「黙れと言っているだろう」
『シンジくん、僕は君が__』
「黙れ!!!!!!!」
ドォン、という発砲音と共にAくんは膝から崩れ落ちた。
冷たい床に赤い水たまりが拡がっていく
父さんがA君を撃った、殺した
「……Aの言うことを聞いておいてよかったよ。シンジくんの本心と幸せも聞けた。
僕にはもうここには心残りがない。
……あとはシンジくんに任せるよ。ぼくはそれについていく。」
重々しくカヲルくんが喋りかけてくれるが、体が固まって動かない。
「……Aくんが。カヲルく……Aくんが……」
「……彼は元々いない存在だから。それでも、辛いだろうね。……もうここにいる訳には行かないだろう?
WILLEにはSOSで連絡を取った、時期に迎えが来るよ。
……行こう、シンジくん」
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Tomimatsu/富松(プロフ) - シン・エヴァ公開やっと……やっと決まりましたね! (2021年2月27日 20時) (レス) id: 9798a915f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷水 | 作成日時:2019年3月27日 5時