検索窓
今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:27,875 hit

At the end of everything ページ14

エヴァから降りるとカヲルくんが駆け寄ってきた


「大丈夫かい!?怪我とか……」



焦るカヲルくんは前より人間味が増したと思う。




……人間味が増した?

何と比べて……元からで……


なんだろう、この感覚は。




「やはりお前が乗っていたのか」




重く低い声が聞こえる




「とう、さん」



『あぁ、そうだよ。僕が乗っていたんだ。』




さも当たり前のように白々しくAくんが答える



父さんははぁ、と大きなため息をつきAくんに歩みよった



「やはりお前の存在を黙認していたことが間違いだったか」



Aくんの額に黒いものがあてがわれた


「けん……じゅう?」



突きつけられたAくんは物怖じせず、大きな声で僕達に叫びかけた




『シンジくん!

生きたいなら絶対にこいつの話を聞くな!
人類補完計画など……バカバカしい!

平和でいたいならWILLEに付け!
こいつと戦う以外でエヴァに乗ってはいけない!』


「黙れ」


『……最後にカヲル、僕は君を救いたかった。何度何度繰り返して君の姿を見ていた。
その心は僕からの贈り物さ、うけとってくれ』


「黙れと言っているだろう」


『シンジくん、僕は君が__』



「黙れ!!!!!!!」




ドォン、という発砲音と共にAくんは膝から崩れ落ちた。




冷たい床に赤い水たまりが拡がっていく



父さんがA君を撃った、殺した




「……Aの言うことを聞いておいてよかったよ。シンジくんの本心と幸せも聞けた。
僕にはもうここには心残りがない。

……あとはシンジくんに任せるよ。ぼくはそれについていく。」



重々しくカヲルくんが喋りかけてくれるが、体が固まって動かない。



「……Aくんが。カヲルく……Aくんが……」



「……彼は元々いない存在だから。それでも、辛いだろうね。……もうここにいる訳には行かないだろう?
WILLEにはSOSで連絡を取った、時期に迎えが来るよ。

……行こう、シンジくん」

If there is love→←Red nucleus Break



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Tomimatsu/富松(プロフ) - シン・エヴァ公開やっと……やっと決まりましたね! (2021年2月27日 20時) (レス) id: 9798a915f9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:氷水 | 作成日時:2019年3月27日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。