検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:492 hit

3.魔法使いと人魚姫 ページ4







いつも余裕な彼が足を滑らして海に落ちてきた。慌てて近づくけど彼の体はどんどん沈んでいく。





「ねぇっ!返事をして!お願いっ……!!」






瞼を閉じたままの彼はとても綺麗だ。心配になって声をかけるけれど返事はしてくれない。






今日、私は禁忌を冒した。陸の上に上がってしまったのだ。あれほどしてはいけないと言われてきたのに。でも、自分の好きな人が溺れているのに、助けないで見殺しにすることなんて私にはできなかった





彼が起きるまで待った。夜が更けてきて、月が綺麗で。少しずつ明るくなっていって、太陽が見えてきた。太陽は眩しかった。





「おはよう」





「……ハ?なんデ?今、朝だけド」





「あら。起きるまで待っていたのよ。迷惑だったかしら?」





「キミは早く帰ったほうがいいんじゃなイ?」





「そうね。じゃあ、また」





明日という言葉を発することが出来なかった。ただ口元が描いた形だけで分かったのか、またネ、と返してくれた。





お父さんに顔向けできないわ。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←2.魔法使いと人魚姫



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 逆先夏目
関連タグ:Crazy:B , Eden , 朔間凛月 , 七種茨 , 朔間零
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆゆ - Romancing Cruiseですが、月スタにてフル出てますよ!作品楽しみにしてます! (2022年9月17日 22時) (レス) @page2 id: fc9f1867b0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2022年9月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。