Again ページ18
気まずくなって無言なまま私達はESに辿り着いた
もうすっかり辺りは暗くなっている
巽は「ここですよ、中に天祥院さんがいるはずです
事情説明はESの皆さんにしておきましたのでご安心ください
では…何かあったら呼んでください」
いざとなると入るのが怖くなってしまう、でも１歩踏み出さないと何も始まらない…
私は深呼吸をして扉を開けた
A「こんばんは、再びここに戻ってきました
本当にまだ何も思い出せませんが宜しくお願いいたします」
英智「久しぶりだね♪心配しなくていいよ?僕たちは君をサポートするから
それに、お世話になったのに仇で返すようなことはしないよ」
そう言って天祥院さんは優しく微笑みかけてきた
零「久しぶりじゃのう、体はどうじゃ？」
あ、この人が噂の吸血鬼さんか…
とても優しそうな人だなぁ、おじいちゃんみたいな口調だからかもしれない
A「もうだいぶ良くなりましたよ、ありがとうございます」
その後はやっぱり今までの事を一から話してもらえた
聞けば聞くほど複雑な気分にもなるけれど
徐々に理解することができた、そしてValkyrieのことをまず思い出した
本当にドロドロとしたストーリーの中でよくこの人達とこの業界で生き残る事ができたと自分で思う
とりあえずその日はもう遅かったので眠りについた
やがて翌日の朝、事件は起きたのだった…
A「きゃー！!誰ですか！離してください！」
なんか朔間さんと似ている人に急に抱きつかれた…
これは明らかにおかしい
凛月「ふあぁふ…俺は朔間凛月、ちゃんと思い出さないと血を吸うからねぇ〜？
まだ薬の味とかしそうだから今はやめておくけど
まぁとりあえず元気そうで良かった…じゃあね」
ここへ来て一日もしない内にもうパニックになってしまった
変わった人たちがたくさんだと忠告されていたけど
いざ目の前にするとやっぱりどうしていいかわからなくなる記憶喪失だから
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作者名：ひぃちゃん | 作成日時：2020年7月19日 13時
