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藤丸「一度撤退だ、マシュ!この森じゃ分が悪すぎる!」

累「は?逃げれると思ってんの?」

彼は糸を操っている。あのままじゃマシュが捕まるのも時間の問題だし、油断したら俺もウツリも殺されてしまう。

『逃げ道は確保したよ!地図通りに走って!』

マシュ「はい!」

紙屋「あのガキ...マジで化物すぎんだろ...!」

このまま走って誰かと合流できたなら幸い、でも...

『ハッチ開くぞ!リヴァイ、急げ!』

リヴァイ「ああ...!」

無理だ、間に合わない。あの赤い糸はどんな糸よりも強く、殺意がある。俺達じゃ到底逃げられない。

累「このまま刻んでやるよ。」

マシュ「先輩!!!」

...どうしよう。

栗花落「もう心配はないよ。」

藤丸「...!」

栗花落「あの鬼は私に任せ____」

?「来ましたよ、お兄様。」

?「来たな、弟。やるか?」

?「やりましょうか。融合開始、その体は累が貰い受ける。」

累「ッ!?待ってください、アウラ様...!」

アウラ「俺の風に逆らおうとしないで?」



とくん、どくん、どくん

ドクン。心臓の音が変わって、不意に腹が減り始めた。食い足りない、何か食い足りないの。もっと美味しく食べたいわ。

栗花落「...見つけた。」

藤丸「えっ」

鬼の細胞が私の中で巡るの、繁殖していくの。でも心地が良いの。鬼になるのは悪いことだけど...ああ、意識が飛びそう。私が私じゃなくなっていくみたい。

炭治郎、助けて。どこにいるの?貴方がいないと、わたし、わたし____!

栗花落「その肉を食わせて!!!」

マシュ「...そんな...栗花落カナヲさんの生命反応が変更されました!今の彼女は紛れもなく鬼です!おそらく、あの鬼の能力も吸収されたものだと思われます!」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年9月24日 21時

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