検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:43,350 hit

秘密その9 ページ10

速水side

そうと決まれば、私もやることを済ませよう。
放課後の射撃練習中に、早速聞いてみることにした。
「勉強会…俺の家で?」
案の定、千葉は驚いている。
「そ。土曜日なんだけど、他の家が空いてなくて」
もちろん嘘だ。他の家の事情なんて知らない。ただ、「カルマんとことか、もっと大人数に向いてる家あるだろ」とか聞いてきそうだから、事前阻止。
「土曜か…大丈夫だろ。あの人達あんま家に居ないし。何人?」
「10人ちょっと」
「待て(汗)」
きっと5〜6人程度と思っていたであろう千葉が呆れる。仕方ないか、本来の目的は[千葉が『銃者』(に関わりがある)かどうかの確認]なんだもの。みんな気になるに決まっている。……カルマ達が[それ]を伝えていれば…………だけど。
「そんな多いのか…」
「無理そう?」
「や、リビング使えりゃいける…か」
千葉が少し口角を上げる。
よかった、大丈夫そう。みんなが楽しみにしてるのにヘマするわけにはいかない。
「じゃあLI○Eで何人行くか聞いてみる」
「おう」
そっけなく返事をして、千葉は射撃の世界に戻っていく。私は茅野と連絡をとった。





「………千葉」
「ん?」
「………………27人ねw」
「おう。









……………………っはあ!?」

仕方ない、本来の目的が大きすぎるから。
「え、は!?全員かよ!?」
「み…wたいwwね…」
「笑いすぎだ……あー、マジかあ」
千葉が、大きなため息をひとつこぼした。嫌という感じではない。呆れて言葉も出ない風で、でも、私達を受け入れてくれるらしい。
こんなに優しくて誠実な彼を騙すことに、少しだけ良心が痛んだ。
ただ、この時の私は、期待感が勝っていたのだ。

秘密その10→←秘密その8


ラッキーアイテム

女子の連絡先

ラッキー生徒


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

澪亜 - 何この俺得小説……いい話あざっす! (2022年10月1日 19時) (レス) @page44 id: 43a4c159cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリという名の誰か(プロフ) - ねぇ、、途中で目から汗が出てきたんだけど、、どうしてくれるの(ノд`)ウルウル (2018年8月1日 0時) (レス) id: 76ff7c0967 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 面白かった!千葉くん(スナイパー)の歌声、きいてみたい! (2017年11月12日 19時) (レス) id: 94bc6d2b16 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - 今更ですが、三次創作okです。行うときはここにコメントしてからお願いします。 (2017年10月18日 18時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - さ、最高!!?ありがとうございます何よりの誉め言葉です(//> <//) (2017年10月17日 16時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪かき | 作成日時:2017年8月6日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。