秘密その21 ページ22
狭間side
皆、さっきまでのかくれんぼの話ばかりしている。楽しかった、疲れた、暑いよ、そんな会話がそれぞれのグループで飛び交っている。いつもなら私も寺坂達とくだらない話をするのだが、今の私にそんな余裕は無かった。
最初にした、寺坂との会話が離れない。計画に気づいていたか否か、じゃない。
(何かあったのか、千葉に？)
最近しゃべらなくなったのは私も納得している。問題は、それが『銃者』に関係しているのか。
いつからだ？そんなの、あの時だということくらい少し記憶を探るだけで充分思い出せる。
それほど『銃者』が広まった日のことはインパクトがあった。
そして、あの時から千葉の口数が減ったことも意識すれば分かりやすいことだった。
(『銃者』に関係している可能性は高い。口数が減ったということは後ろめたいことがあるということ？でも、『銃者』との関わりくらい外に洩れても…いや、歌い手の正体は探るな、的なルールが？なら、渚が探りを入れた時点で言うはず…)
「おや、E組の連中がお揃いで？」
声を掛けられた。この声には聞き覚えがある。
声のした方を見ると、五英傑がいた。声の主は荒木か。
「浅野達！どうしたんだ？」
磯貝が(王子様スマイルで)言う。
「君達が『椚ヶ丘の生徒』として恥ずべき行為をしていないか確認しているのさ」
「E組に墜ちた奴が不良行為に走ったら『椚ヶ丘』の名が廃るしな？」
「その様子だと問題ないようだがな」
榊原、瀬尾と続き浅野が言う。
さっきから私達の方を見て一言も発していなかった小山が口を開いた。
「全員かと思ったが、1人…千葉龍之介が居ないな」
流石、暗記の鬼。私達の顔とフルネームまで覚えている。
「さっきまで千葉の家で勉強会してたかr」
「ってのは建前で〜、千葉が歌い手の『銃者』じゃないかって思って、家に探り入れてたんだよねぇ」
速水がしゃべっているのを遮ってカルマが言う。
その瞬間、五英傑がピクリと反応した。
カルマは続ける。
「その反応からして、なんか知ってるよね？…教えてくんない？」
「……っ」
5人は明らかに動揺している。しまった、という空気が駄々漏れだ。
やがて、浅野が言う。
「…後悔するなよ」
「あったりまえじゃん。浅野ｸﾝとは違うんだからさぁ？」
口調はふざけているが、顔は真剣だ。浅野がそこまで言うなら本当に重たい情報なんだ、と判断したのだろう。
浅野は、私達と目を合わせず言った。
「お前達の言う『銃者』は、彼だ」
…と。
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澪亜 - 何この俺得小説……いい話あざっす！ (2022年10月1日 19時) (
レス) @page44 id: 43a4c159cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリという名の誰か(プロフ) - ねぇ、、途中で目から汗が出てきたんだけど、、どうしてくれるの(ﾉд`)ｳﾙｳﾙ (2018年8月1日 0時) (レス) id: 76ff7c0967 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 面白かった！千葉くん（スナイパー）の歌声、きいてみたい！ (2017年11月12日 19時) (レス) id: 94bc6d2b16 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - 今更ですが、三次創作okです。行うときはここにコメントしてからお願いします。 (2017年10月18日 18時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - さ、最高！！？ありがとうございます何よりの誉め言葉です(//＞ ＜//) (2017年10月17日 16時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪かき | 作成日時：2017年8月6日 12時
