秘密その19 ページ20
三村side
開始僅か10分で見つかり、どんだけ地味だよとか考えながら歩いている間に、千葉の家が見えてきた。
「お邪魔します」
一応そう言って中に入る。確かもう寺坂が見つかってるから、すでに探索してるだろう。
リビングの方からｶﾀﾝと音がした。もしや、と思ってドアを開ける。
「よ、寺坂」
「三村？俺が言えることじゃねーけどよ、はやk」
「突っ込むな！改めて言われると恥ずかしい！」
つい大声で言うと、寺坂はわりぃ、と笑いながら言ってキッチンの食器入れの方へ移動する。アイツ何探すつもりなんだ。
「寺坂、千葉の部屋いこーぜ。何か探すなら闇雲に探すより可能性ありそーなトコの方がいいと思うんだよな」
呆れつつ、声をかけてみる。すると寺坂は俺の方を向いて、
「なら、三村はそっち行ってくれや。手分けした方がいいだろ」
「りょーかい」
そう言うと、食器入れに視線を戻した。寺坂と別行動のため、千葉の部屋に向かう。
ふと思い返してみると、俺は千葉の家に遊びにいくことはあれど、千葉の部屋を見るのは初めてのことだった。どんな部屋だろう。期待しながら、『龍之介』とプレートのかかったドアを開ける。
シンプルな部屋。
小さい頃から使っているであろう勉強机、綺麗に整頓された本棚、布団がぴっちり畳まれていて、それがベッドに置かれている。ホコリひとつ落ちていない床がきらきらしていて、清潔感溢れる、モノクロの部屋だ。
奥のクローゼットに手をかける。誰も見ていないはずなのに、緊張しているのか息が荒い。
深呼吸をしてから、一気に開けた。
「…すげぇ」
思わず、呟く。
エレキベースとエレキギターが、1本ずつ並んでいる。傷が入っているものの、手入れが行き届いているのか綺麗だった。爪で弦をはじくと、ﾋﾞｲｲｲｲﾝ…と音がする。ゾクゾクした。
「そっか、元軽音だっけ」
あの男にしては細身の千葉が、こんなものを抱えて掻き鳴らすなんて、想像できない。
後は服やカバンなんかで、『銃者』らしいものは見当たらない。
机に視線を移す。と同時に、
「何してんの」
「ーーーーーーっ！！！？」
背後から、低い声がした。
慌てて振り返る。
「…くら、は」
「ごめん！からかいがいある〜」
……とりあえず無視して、机を見る。
一方で倉橋は、本棚を見に行った。
特に机に何かあるわけでもなく、引き出しを開けるか…？と思った矢先。
「三村ちゃん、見てこれ！」
倉橋が俺を呼んだ。
ラッキーアイテム
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ラッキー生徒
律
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澪亜 - 何この俺得小説……いい話あざっす！ (2022年10月1日 19時) (
レス) @page44 id: 43a4c159cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリという名の誰か(プロフ) - ねぇ、、途中で目から汗が出てきたんだけど、、どうしてくれるの(ﾉд`)ｳﾙｳﾙ (2018年8月1日 0時) (レス) id: 76ff7c0967 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 面白かった！千葉くん（スナイパー）の歌声、きいてみたい！ (2017年11月12日 19時) (レス) id: 94bc6d2b16 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - 今更ですが、三次創作okです。行うときはここにコメントしてからお願いします。 (2017年10月18日 18時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - さ、最高！！？ありがとうございます何よりの誉め言葉です(//＞ ＜//) (2017年10月17日 16時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪かき | 作成日時：2017年8月6日 12時
