秘密その17 ページ18
寺坂side
ピーッ
「スタートです♪」
アラームが鳴る。スマホの律があっざとい鬼の衣装を身に付けて言った。
まわりには誰もいない、全員どっか隠れてるはずだ。俺と違って。
正直なところ、『千葉=『銃者』』だろーがそうじゃなかろーがどっちでもいい、と思う。カラオケ好きが高じて歌い手のやつもよく聞くが、俺ん中でそれは歌い手であって、中の本人はどーでもいい。その考えは『千葉=『銃者』?』でも同じ。あの歌はすげぇと思うが、中身は誰でもいい。誰が何しようと本人の勝手だしよ、俺だってそうやって生きてんだ。
……それに。
ーーぽん、
「見つけt」
「〜〜〜〜は&#&ÌÞÇ;まйео!!!?」
「…ビビりすぎよ」
マ、マジでビビった。狭間か。狭間って鬼じゃねぇか。ん?てことは俺、アウトじゃね?
「アウトか?」
「…アウトね」
呆れた声で狭間が言う。そりゃそーか。隠れてないでつっ立ってたしな、見通しのいいプールサイドで。
狭間は1つため息をつくと。
「……で?」
「…………え?」
「え?じゃなくて、何考えてんのよ」
どーやら、俺がごちゃごちゃ考えてんのはバレバレらしい。そんな分かりやすいか?俺。
「『銃者』と、千葉」
そのまま伝えると、狭間は「やっぱり気になる?アンタも」と返した。
「…『も』?」
「私もね、気になってんの。『銃者』が歌う曲はフワフワした可愛い曲じゃない。ひたすら暗かったり、感動を誘うもので、ハッピーエンドじゃないから。もし千葉なら話が合うかも……なんて」
らしくないと思ったのか、狭間はフイと目をそらす。それを見て、ずっと考えていたことが思わず口に出た。
「アイツ、俺達の行動、気づいてんじゃねぇか?」
それた目がまた合う。
狭間はびっくりしてるみてーだった。当たり前だ。この計画がバレてんならかくれんぼはただの遊びになっちまう。
「どうして?」
「……最近、アイツが喋んなくなったから」
「はぁ?」
狭間が眉をしかめる。が、それもすぐになくなった。
確かに、と呟く。証拠にしては弱いけど、とも言う。
「…何かあったのは確実か?」
「…聞いてみた方が、はやいんじゃ、」
ないっ!と同時に背中を押される。つんのめって転けそうになる。慌ててバランスを立て直して振り向くと、
「頼んだ、寺坂」
と言う狭間が見えた。
「早いな、寺坂」
「るっせ」
「じゃ、家頼む」
そうして出ていこうとした千葉を、
ぱしっ。
「わり、ちょっといーか」
手をつかんで、引き留めた。
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澪亜 - 何この俺得小説……いい話あざっす! (2022年10月1日 19時) (レス) @page44 id: 43a4c159cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリという名の誰か(プロフ) - ねぇ、、途中で目から汗が出てきたんだけど、、どうしてくれるの(ノд`)ウルウル (2018年8月1日 0時) (レス) id: 76ff7c0967 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 面白かった!千葉くん(スナイパー)の歌声、きいてみたい! (2017年11月12日 19時) (レス) id: 94bc6d2b16 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - 今更ですが、三次創作okです。行うときはここにコメントしてからお願いします。 (2017年10月18日 18時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - さ、最高!!?ありがとうございます何よりの誉め言葉です(//> <//) (2017年10月17日 16時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪かき | 作成日時:2017年8月6日 12時