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秘密その15 ページ16

渚side

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ
「そこまで!」
磯貝くんが声をあげる。それとほぼ同時に、シャーペンの音が止まる。あちこちから「お疲れー」と声がとんだ。
「渚、お疲れさま!」
「茅野こそ」
僕は、隣で勉強していた茅野と話す。
「英語で分からないところがあって、教えてほしいんだけど…」
「うん、いいよ。僕でよければ」
「ありがとう!」
茅野はパッと笑顔になると、「えっと、」とノートに顔を近づけた。僕も同じようにする。
すると、茅野はノートにこう書いた。
[それらしいの、見つからないね]
……なるほど。筆談か。
『それらしいの』は、『『銃者』に関するもの』でいいんだろう。
僕も教えるふりをして、ノートに書く。
[リビングじゃないところにありそう]
[探したい!でも、どうやって抜け出すの?]
[いつもの流れだと、後2、3回45分勉強したら遊ぶだろうから、その時?]
[おっけー!]
筆談にキリがつくと、
「なぁるほど!ありがと渚!!」
と茅野が言う。そうか、勉強を教えてるってことになってたっけ。
「どういたしまして」
と返す。

さて、次は。
「カルマくん、ちょっと分からないところがあるんだけど、いいかな?」
「ん〜?」
カルマくんがこっちに近づいてくる。ここなんだけど、と言って、僕は書きはじめた。
[勉強が終わったら、いつもみたいに遊ぶじゃん]
カルマくんは意図に気づいたらしく、「そこは〜」なんて言いながら書く。
[そだね?それが何?]
[その時に、リビング以外を見てみたくて。覗き見みたいで後味悪いんだけど…]
[作戦を考えりゃいーのね、OK]
「……で、こう」
「ありがとう」
「よし!じゃあ第2ラウンドいくぞ!」
僕達の筆談が終わった直後、磯貝くんが言った。ギリギリセーフ。
皆が椅子に座ると、ピッという音と共に静かになった。



カルマside

へぇ。渚くんも面白いこと考えんじゃん。やっぱ可能性が高いのは千葉の部屋?あとは物置とかがあれば、か。
*家をゆっくり調べることができる。
*家に千葉がいない状態を自然につくりだせる。
*調べる人は複数がベスト。
(条件はこんなもんかな)
皆が一生懸命宿題とにらめっこしてる間に考える。

(よし、これでいっかな)
「皆、お疲れ!そろそろいつもみたいに遊ぶか?」
磯貝が全員に問いかける。俺が「はいはーい」と手を挙げると、皆が一斉にこっちを向いた。
「俺から遊びの提案なんだけど〜………」

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澪亜 - 何この俺得小説……いい話あざっす! (2022年10月1日 19時) (レス) @page44 id: 43a4c159cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリという名の誰か(プロフ) - ねぇ、、途中で目から汗が出てきたんだけど、、どうしてくれるの(ノд`)ウルウル (2018年8月1日 0時) (レス) id: 76ff7c0967 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 面白かった!千葉くん(スナイパー)の歌声、きいてみたい! (2017年11月12日 19時) (レス) id: 94bc6d2b16 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - 今更ですが、三次創作okです。行うときはここにコメントしてからお願いします。 (2017年10月18日 18時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - さ、最高!!?ありがとうございます何よりの誉め言葉です(//> <//) (2017年10月17日 16時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪かき | 作成日時:2017年8月6日 12時

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