秘密その12 ページ13
渚side
「で…何だ？話って」
カラオケは、いつ来ても人で一杯だ。家族、友人、恋人、ストレス発散、同窓会。あらゆる場面でこの娯楽は使われる。
そしてそれは、『内緒話』にも最適だった。
「……えっと」
千葉くんの質問に言い淀む。当たり前だ。本来の目的は『銃者のことを探っているとバレないようマイクで歌ってもらうこと』だから。譲っていくと思って皆を誘わなかったことが裏目にでた。
どうしよう。どうやって……。
必死になって考えて、頭の中がショート寸前だった僕は、思わず。
「千葉くんは『銃者』と関わりがあるの？」
「「…………」」
わああああああああ！？ななななな、何聞いてんの僕！？！？！？
いくらなんでも率直すぎる！！！千葉くんも固まってるし！！「は？」みたいな顔してるし！！
「え……、え？？」
ほらあ！！！訳わかんないって空気！！！
脳内はこれ以上ないほどパニくってるのに、僕はどこか冷静だった。
「や、あの、こ、この前バイバイyesterday歌ってくれたじゃん」
「ああ」
「その時、やっぱり『銃者』に似てるなって思って」
「……そんなに歌上手くないぞ」
「でも、僕はそう思ったから。だから、マイク越しに歌ってもらおうかなって」
歌い手さんもマイク越しの声でしょ？と付け足すと、千葉くんはうーんと唸ると。
「関わりがあるか、じゃなくて、明らかに『銃者』＝『俺』前提だろその考え」
「万が一知り合いとかでもいいように…ね」
「悪いが、渚が望む答えはないぞ？」
そう言うと千葉くんは、おもむろにマイクをつかんで曲を入れた。
前奏が流れる。
(独りんぼエンヴィー？)
確か、『銃者』も歌ってたっけ。ちょっと古いけど、歌ってくれるみたいだ。
「〜♪ 悪戯は 知らん顔で 言い訳は 涙を使って♪〜」
マイク越しの歌声は、あの山で聞いたものと少し違って。『銃者』に似ているけど少し高い声が室内に響く。
(やっぱり、すごい)
ただ、『感動させる力』は、共通していた。
「〜♪皆と遊ぼう♪〜 …どうだ？」
「うん。声は全然違う」
「……声、は」
「やっぱり、僕の中で『銃者』＝『千葉くん』説は消えなかったよ」
彼に向かって微笑む。千葉くんは「…そうか」とだけ言うと、マイクを差し出す。
「じゃあ、後はカラオケ、楽しもう」
「うん」
その後は、時間いっぱい歌を歌って楽しんだ。
ラッキーアイテム
女子の連絡先
ラッキー生徒
律
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澪亜 - 何この俺得小説……いい話あざっす！ (2022年10月1日 19時) (
レス) @page44 id: 43a4c159cd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリという名の誰か(プロフ) - ねぇ、、途中で目から汗が出てきたんだけど、、どうしてくれるの(ﾉд`)ｳﾙｳﾙ (2018年8月1日 0時) (レス) id: 76ff7c0967 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 面白かった！千葉くん（スナイパー）の歌声、きいてみたい！ (2017年11月12日 19時) (レス) id: 94bc6d2b16 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - 今更ですが、三次創作okです。行うときはここにコメントしてからお願いします。 (2017年10月18日 18時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪かき - さ、最高！！？ありがとうございます何よりの誉め言葉です(//＞ ＜//) (2017年10月17日 16時) (レス) id: ff0b6091c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪かき | 作成日時：2017年8月6日 12時
