【歌い手】男が女装すると【男主】

maschio 7 ページ7

真剣な目でキミは言った。






　「え?ま、マジって言われても私、分かんないからなぁ」







分からないフリをした。

本当は分かってた。


素で話しかけて欲しいなんて言葉、絶対に素で話したら、逃げるでしょ。








　「そっか。ごめん!!今の話は無かったことにして」


　「うん‥、ごめんね?」


　「大丈夫」







しゃむおんくんはまぁ、下心見え見えな笑顔をする。

うん、分かってた。








　「じゃあ‥。また、ここに来ればいいんですよね?」


　「そうしてくれたらありがたいかなー、あ。僕委員会図書員だから」


　「あ、はい」








そこにも顔出せってかー。

図々しいな。


まぁ、俺が言えるわけじゃないけどさ。








　「じゃあまたねー」


　「うん、また」








俺は一足早く出ることにした。








　「はぁ‥。しゃむおんくんか。ま、覚えててやるよ」








とりあえず、しゃむおんくんのことをメモメモっと。

教室に帰ることにした。








　「ちょっとー、Aちゃん?」


　「あ、はい?」


　「忙しいんだね」









まふまふ先輩…会長がやって来た。

次から次へとウザったい。








　「僕もモテたいなぁ」


　「先輩は裏でモテモテですよ、結構女子とかまふまふ先輩のこと好きって言ってたし」


　「え、じゃあ‥Aちゃんはどうなの?」







こう言うのもウザい。

けど我慢我慢。







　「私ももちろんいいと思いますよ!!ってことでさよなら」








無理矢理会話を終わらせそそくさと帰る。

俺としてはなんか傷つくね。



男性として見たら。



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